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今季は代打稼業で内川聖一は“安打製造機”ぶりを発揮できるか!?

Text:落合初春

プロ野球2022復活期待の選手たち

盛者必衰――。野球のみならず、すべての物事に訪れる「終わり」のとき。しかし、「それはまだ早い!」と言いたくなる選手たちに情熱エール!

今年で40歳を迎える天才!代打で魅せて現役続行だ!

内川聖一/東京ヤクルトスワローズ
『今季は代打稼業!?“安打製造機”ぶりが見たい!』

【2021DATA】38試合 打率.208 本塁打0 打点2 安打11

2020年、ソフトバンクで1軍出場なしに終わると、昨季ヤクルトに加入した内川聖一。結果的に優勝したとはいえ、野手陣が手薄なチームでバットマンとして期待されていたが、開幕直後に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて戦線離脱。その後も上半身の張りなどで2軍暮らしが続き、レギュラーシーズンわずか38試合の出場に終わった。

しかし、見せ場がなかったわけではない。7月9日の広島戦、同点の9回裏、一死満塁の場面で代打で登場すると、フランスアのチェンジアップに食らいつき、移籍後初のサヨナラ打を放った。完全にボール球。崩された形だったが、熟練の技術と勘で一瞬のタメを作り、センター前まで打球を運んで見せた。通算打率・302。天才的なバットコントロールの真髄が見えた一振りだった。

これまでのキャリアのほとんどがスタメンだっただけに「代打稼業」の経験はほとんどない。達人をもってしても昨季は「初めて」が多いシーズンだった。それでも人の2倍も3倍もストイックな男。試合前の調整を工夫し、持ち場にフィットする努力を続けてきた。チームには代打の切り札・川端慎吾がいるが、右の切り札は空席。今年で40歳を迎えるが、もう一花咲かせる土台はできた。

出典:『がっつり! プロ野球(31)』

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