岡田監督から野手のキャンプMVPに選ばれた井上広大

2月26日に行われた日本ハムファイターズとのオープン戦に、「7番・左翼」で先発出場した井上広大は、4打数2安打1打点1HR。対外試合3本目のアーチとなるソロホームランを放つなどマルチヒットを記録し、開幕スタメンへアピールした。

佐藤輝明の2点タイムリースリーベースヒット、ミエセスのタイムリーヒットで3点を先制した初回2アウト一塁の場面で打席に立った井上広大は、日本ハムファイターズ先発の根本悠楓の2球目145kmストレートをセンター前ヒット。

さらに、5回1アウト走者なしの場面で、日本ハムファイターズ2番手・井口和朋の4球目148kmストレートを振り抜くと、高く舞い上がった打球は、元同僚の江越大賀の頭上を越えるソロホームランとなった。

19日のサムスンとの練習試合で緩いボールを満塁ホームランにした井上広大は、岡田監督から速いストレートを1発で仕留めてくれたらとさらなる高みを目指すよう求められていた。その岡田監督の期待に応える注文通りの一発を放って見せた。

キャンプ中の紅白戦と1、2軍の練習試合を含む実戦9試合で、打率.364、8安打3本塁打10打点と、安打、打点、本塁打のチーム3冠で2月を終えた井上広大は、岡田監督から野手のキャンプMVPに選ばれた。

岡田監督から打撃面での飛躍を期待される井上広大が、森下翔太などとの右翼争いだけでなく、佐藤輝明、近本光司を脅かす存在になれるか注目だ。