遠藤成が今シーズン初アーチを満塁ホームラン
7月27日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦に、「2番・二塁」で先発出場した遠藤成は、5打数2安打4打点1HR。今シーズン初アーチを満塁ホームランにし、1軍昇格へアピールした。
初回、1アウト走者なしで打席に立った遠藤成は、ソフトバンクホークス先発の奥村政稔の5球目141kmシュートをライトへ運び、出塁。
さらに、4回2アウト満塁のチャンスの場面で打席に立つと、遠藤成は再び奥村政稔の2球目133kmカットボールを捉え、左中間へ勝ち越しの満塁ホームランを放ち、今シーズン初ホームランを記録した。
遠藤成は、2019年にドラフト4位で阪神タイガースに入団した高卒4年目の遊撃手だ。今シーズンは、1軍デビューへ向け、2軍で確固たる数字を残し、1軍昇格を目指すべく鍛錬を積んできた。
今シーズンは、下半身が伸びないように、前足で壁を作る意識を持ったことで上下のブレが少なくなり、下半身が安定し、ボール球に手を出すことも減り、凡打の状態も良くなった。
昨シーズンは二塁打3本、三塁打1本と高校通算45本塁打を誇る思いきりのいい打撃が影を潜めていたが、下半身が安定したことにより、今シーズンはすでに二塁打6本、三塁打4本を記録。この試合では今シーズン初アーチを満塁ホームランにして見せた。
打率も現在は3割を少し切っているが、4月16日のソフトバンクホークス戦から7月6日のソフトバンクホークス戦までの約3ヶ月間、一度も3割を切らず、打撃絶好調を維持し続けており、和田2軍監督も今年一番成長している選手と絶賛している。
有言実行の確固たる数字を残し続ける遠藤成を岡田監督も無視できない存在になっているはずだ。
今季初アーチが満塁ホームランと打撃好調を維持する遠藤成が1軍昇格を果たし、木浪聖也と小幡竜平の阪神タイガース正遊撃手争いへ割って入る存在になれるか注目だ。
公開日:2023.07.28