遠藤成が今シーズン21度目のマルチヒット
8月31日、ほっともっとフィールド神戸で行われたウエスタン・リーグの中日ドラゴンズ戦に、「2番・二塁」で先発出場した遠藤成は、4打数2安打。今シーズン21度目のマルチヒットを記録し、8月打率.356と打撃好調で、1軍昇格へアピールした。
初回、1アウト走者なしの場面で打席に立った遠藤成は、中日ドラゴンズ先発・根尾昂の6球目120kmカーブを叩きつける打球で、ファーストへの内野安打。井上広大の犠牲フライを呼び込み、先制点をアシストした。
さらに、7回ノーアウト1塁の場面で打席に立つと、遠藤成は中日ドラゴンズ3番手・福敬登の3球目142kmストレートをセーフティバントし、ピッチャーへの内野安打。ノーアウト1、2塁のチャンスを演出し、山本泰寛のバントで相手のエラーを誘い、1点を追加した。
遠藤成は、2019年にドラフト4位で阪神タイガースに入団した高卒4年目の遊撃手だ。今シーズンは、1軍デビューへ向け、2軍で確固たる数字を残し、1軍昇格を目指すべく鍛錬を積んできた。
今シーズンは、前足で壁を作る意識を持ったことで上下のブレが少なくなり、下半身が安定。ボール球に手を出すことも減り、凡打の状態も良くなった。
7月27日のソフトバンクホークス戦で、今シーズン初アーチを満塁ホームランとして自信をつけた遠藤成は、8月16日の中日ドラゴンズ戦で猛打賞を記録すると、17日の中日ドラゴンズ戦でも先制のタイムリースリーベースヒットを放つなどマルチヒットを記録。23、24日のオリックス・バファローズ戦でもマルチヒットを記録し、25日のソフトバンクホークス戦まで5試合連続マルチヒット、8試合連続安打を記録した。8月は59打数21安打6打点1HR、打率.356と打撃好調を維持しており、1軍にいつ呼ばれてもいい準備は整っている。
有言実行の確固たる数字を残し続ける遠藤成を岡田監督も無視できない存在になっているはずだ。
先制のタイムリースリーベースヒットを放ち、8月打率.367と打撃好調を維持する遠藤成が1軍昇格を果たし、木浪聖也と小幡竜平の阪神タイガース正遊撃手争いへ割って入る存在になれるか注目だ。
公開日:2023.09.01