内臓脂肪が増えるとリスクが上がる!?
日本人を含む東アジアの人は、遺伝的に内臓脂肪がつきやすいことがわかっています。その原因は明らかになっていませんが、欧米人の脂肪が多い肉食中心の食生活と比較すると、アジア人は脂肪の少ない食生活を続けてきたため、体にとって安全な皮下脂肪をためる能力が発達しておらず、リスクの高い内臓脂肪で蓄積してしまうのではないか、という指摘があります。
脂肪に対して体の順応性が低く、脂肪をうまく処理できないというわけです。それを裏づけるもののひとつに、同年代の日本人男性と欧米人男性の皮下脂肪、内臓脂肪の量を比べた研究があります。
体格のよい見た目から、欧米の男性はさぞ内臓脂肪も多いと思われがちですが、結果は対象者全てにおいて日本人のほうが内臓脂肪が多く、皮下脂肪は少ないことがわかりました。
内臓脂肪がもたらすのはお腹ぽっこりの格好悪さばかりではありません。高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病をはじめ、乳がん、大腸がんなどを招く要因をつくります。私たち日本人、特に男性は内臓脂肪の蓄積に十分なケアが必要といえるでしょう。
出典:『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
著:土田 隆
「最近太ってしまった」、「色々な方法を試したけどなかなか痩せない」、「健康診断の数値も悪くなっている」……。運動不足やストレス、暴飲暴食など原因はさまざまですが、いつの間にかぽっこりおなかになってしまっていたり、病院でメタボの判定を受けてしまった、なんて方も多いのではないでしょうか。しかし痩せようと思っても思うように結果が出なかったり、ストレスから食べ過ぎてしまったり、なかなか継続するのは難しいもの。ですが、その状態を放っておくと内臓脂肪が蓄積して生活習慣病になったり、さらには重度の病へ発展することもあります。そんな悩みを持つ人に向けて、長年肥満治療を行ってきた医師が考案した、ストレス無く痩せてリバウンドもしない『内臓脂肪が落ちる最強プログム』を紹介します。そもそも今の現代人の食事量は多く、その結果として胃が大きくなってしまっていることもあるため、胃のサイズを正常化して自然と痩せていく体作ります。また、たんぱく質をしっかり取り、筋肉と代謝をアップさせて脂肪を消費するための本書オリジナル『内臓脂肪燃焼 万能ふりかけ』の作方も紹介!あらゆる食事に振りかけるだけで高たんぱく食に早変わりする魔法のようなふりかけで、みるみる体が変わります。そのほか、痩せるために必要な生活習慣や、代謝を上げるために一番鍛えるべき「広背筋」の鍛え方までしかあり解説します。誰でも簡単に痩せられて継続しやすいメソッドなので、体型が気になる方にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2023.10.09