【ACTION 断る】面倒な頼み事をうまく断るフレーズあれこれ「ぜひやりたいのですが」「行きたかったんだけど残念」
最初のアクションが大切
前項で断り方の基本を説明しましたが、もうひとつ重要なテクニックをご紹介します。それは、何かを頼まれたとき、「最初に前向きな姿勢を示す」ということです。
何かのお誘いであれば、「行きたい!」「楽しそう!」という言葉が有効です。また、仕事や頼みごとであれば「ぜひやってみたいです」「調整してみます」というような回答がそれにあたるでしょう。
瞬間的には前向きな答えをしておき、その後で、「残念ながら別件があって」「時間が取れそうもないので」と断るのが効果的です。先に前向きな言葉を言っておくことで、「あなたのために協力したい」「一緒に何かをしたい」という気持ちが伝わって、相手も感情を害することが少なくなります。
もし、言葉だけで断るのが難しいようであれば、「ちょっと電話で確認します」「スケジュールを見てみます」と言って、少し時間を置き、「調整したのですが難しいです」と答えることで、より説得力が増していくことでしょう。
相手は依頼や誘うだけでなく、あなたが自分を慕ってくれているか、信頼してくれているかなども同時に見ています。最初に前向きな答えをすることで、相手に対してマイナスの感情を持っていないことが伝わり、その後もよい関係が続けていきやすくなります。逆に、無理をして引き受けたものの、結果的に達成できずに終わってしまうと、今まで築いてきた信頼関係を失ってしまいます。無理なときは無理と言うことも関係性を築くのに大事なことなのです。
前向きな姿勢を見せてから断る
例1.懇親会の幹事を頼まれたとき
部内の懇親会の幹事をやってもらえないか
「ありがとうございます お声かけいただいて光栄です」→まず最初に、前向きな姿勢を示す
「ぜひやりたいのですが、今〇〇のプロジェクトで時間が取れない状態で…すみません」→明確な理由とともに、断る意思を伝える
例2.テニスサークルに誘われたとき
一緒にテニスサークルに入らない?
「わあ、楽しそう。ぜひやってみたいです」→まず最初に、前向きな気持ちを答える
「行きたいのですが、残念だけど今仕事が忙しくて、ごめんなさい」→理由と残念な気持ちを述べて断り、謝る
前向きな断り方をすることの意味
- 最初に前向きな回答をすると、相手からの印象が悪くならない
- 嫌々引き受けて、関係が悪くなるよりは、スマートに断ったほうが人間関係がよくなる
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』著:五百田達成
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』
著:五百田達成
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日常生活での人間関係において、言葉選びは非常に重要な要素です。
あまりに同じ言葉を返していたり、メールやSNS、LINEでの文面も言葉選びを間違ってしまったりすると、相手を不快にさせたり「この人大丈夫かな…」と思われてしまうことも。
また、相手に想いを伝えようと難しい四字熟語や表現を使っても、相手に「すごい!」と思ってもらえない場合があるのも日本語の難しい所です。
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日本語の知識としてだけでなく実際に使ってみたくなる一冊です。
公開日:2025.01.07