物事を頼むときのコツは前置きなしの「シンプル&ストレート」
「〇〇の件でご相談があります」
遠回しな言い方はNG
会話の中で、相手への頼みごとというのはなかなか難しいものです。特に、目上の人へのお願いは、どうしても気後れしてしまうことでしょう。
しかし、突発的なことが起きてしまい、お願いをしなければならなくなったとき、すぐに相手のところに行って、「えーっとあの……想定外のトラブルが起こりまして、それで、大変困っているんですが……」などと、前置きを並べ立てたところで、相手には何をしてほしいのか全く伝わりません。
まず、誰かに頼みごとをしなければならなくなったら、話をする前に「相手に何をしてほしいか」「話の要点は何か」といった点について、頭の中を整理することが重要です。
要点が定まったら、伝えるコツはただひとつ。「シンプル&ストレート」です。相手に「これをこうしてほしい」とはっきり言いましょう。変に気を使って、遠回しな言い方をするのもよくありません。ただし、最後に「もし難しければ相談してください」というような言葉をつけ加え、譲歩の余地を残しておくことも大切です。このように伝えられれば、相手からしても、判断がしやすく、「無理に押しつけられた」というような印象を持たずにすみます。
また、もしいろんな言葉が浮かんできて、まとまらないようなときは、「英語だったらなんと言うか」と考えてみるのもひとつのコツです。
英語ならば、長々とした前置きなどは考えないのでストレートな言葉が出てくるはず。これを日本語にして相手に伝えればいいのです。
頼みごとをするときの基本とテクニック
依頼する側の基本
「〇〇の件でご相談があります。◯◯を××してください」
- シンプル、かつストレートに言い切る
- 最終的な目的、具体的なやりかたを話す
- 締め切りと留意点を伝える
- 「難しければ相談してほしい」など、譲歩の余地を示す
依頼された側から見ると
- 何をすればいいかが明確なため、判断がしやすい
- 前置きなどで相手の感情を察する必要がなく、心理的負担が少ない
- 「無理に押しつけられた」という印象が薄くなる
などのメリットがある
依頼するときのテクニック「英語で考えてみる」
CHECK!
- 要件をシンプルにすると、話を聞いてもらえやすい
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』著:五百田達成
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』
著:五百田達成
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あまりに同じ言葉を返していたり、メールやSNS、LINEでの文面も言葉選びを間違ってしまったりすると、相手を不快にさせたり「この人大丈夫かな…」と思われてしまうことも。
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公開日:2025.01.17