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今季HR量産の大谷翔平も実践する飛距離を生み出す打法とG1スウィングの共通するボディアクションとは!?【板橋繁のノーリストターンで飛ばす!G1スウィング】

大谷選手の打法とG1スウィングの共通するボディアクションとは!?

●大谷翔平選手は手を返していない!
世界最高峰のベースボールリーグ、メジャーリーグ。そこで数々の伝説を積み上げている大谷翔平選手ですが、彼は圧倒的な球速と変幻自在の変化球を駆使する超一流の投手陣に対してトップクラスのホームラン数を誇っています。

これはゴルフでいうなら安定性と飛距離という相反しがちな2つの要素を高次元で両立させているわけです。

なぜそんなことが可能なのか? 彼が日本人としては恵まれた体格を持っているということはもちろんありますが、メジャーリーグにおいては彼程度のフィジカルを持つ選手はザラにいます。

つまり体格だけが理由ではありません。その最大の秘密は「スウィング」にあります。

彼は〝ノーリストターン〟でボールを打っているのです。ボディターンのみを使ってバットが背中から最短距離で出てくる。そのとき左手は常に下にあり、ボールにインパクトするのはバットの「裏面」です。

構えたときの状態からバットが最短距離でボールに向かうので160キロの速球にも振り遅れないし、身体の力をダイレクトにボールに伝えることができるのでホームランを量産できます。

このロジックはG1スウィングもまったく同じです。トップからクラブの状態を変えずにボディアクションのみでボールに向かうのでスウィング軌道が安定するし、腕や手の力ではなく身体の力で打つから飛ぶわけです。

●クラブを振り下ろさない!
ボールは地面(下)にあるためにクラブを振り下ろそうとするのが自然な本能ですが、それが上回りや手を返す日本式のリストターンスウィングにつながる要因でもあります。

G1スウィングで持つべきイメージはバッティングのような「水平振り」。バッティングではバットのヘッドを落とさずに水平に動かしますが、実はゴルフも一緒。違いは前傾角度だけです。

ダウンスウィングの時にボールに対してカバーリング(体圧をかける)するから、水平に振る意識でもアジャストできてしまう。裏面の意識があるとヘッドが背中側にいたままでもしっかり回転すればちゃんとコンタクトできる。

つまり、ヘッドを落とさず(クラブを振り下ろさず)に振る感覚を持つということ。何度も言いますが(それくらい大事!)、それでも体捌きと慣性や重力によってヘッドは自然に落下し、ボールにきちんとコンタクトするのです。

出典:『ゴルフレッスンプラスvol.10』

【レッスンプロ情報】
●板橋繁
Gold One Golf Schoolディレクターオブゴルフ。全米ゴルフ教師インストラクター協会日本支部 (USGTF JAPAN) 主席試験官。1967年生まれ。日本体育大学大学院体育学修士課程修了。日体大ゴルフ部時代は同期の伊澤利光プロとともに活躍。卒業後は日体大ゴルフ部コーチ兼スポーツトレーニングセンターに勤務し、オリンピック選手とプロゴルフアーのトレーニングを指導。1995年に渡豪し、ヒルズ学園高校ゴルフ部監督に就任。ジュニアゴルフの育成と数々の勝利に貢献する。2002年からは、豪州のトッププロ養成学校 A Game Golf Academy 日本人担当コーチを務めた。運動力学を主体にした独自のコーチング理論とメンタルコントロール論を確立し、ツアープロのコーチングも担当する。

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