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【ドラフト査定/評価:A】1位でしか獲れない逸材/松川虎生を獲得!ロッテ未来の正捕手となれるか!?

12球団完全データファイル2021

両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!

【ドラフト査定/評価:A】正捕手育成の意欲を見せた!1位でしか獲れない逸材

ドラ1に松川虎生(市和歌山高)を選んだのはまさに「奇襲」だった。今ドラフトでは小園健太(DeNA1位)が注目を集めたが、松川はその女房役。高校ナンバーワンとも言われるほどの打力の持ち主で高校通算43本塁打を記録した。井口監督が「三味線」を弾いてまで1位で獲得したのは、外れ1位だと確実に競合、2位だと獲得は不可能だったからだ。もちろん未来の正捕手候補だが、三塁手や一塁手でも面白いパンチ力がある。

2位・池田来翔(国士舘大)は走攻守三拍子揃った大型二塁手。東都2部を代表するプレーヤーで牧秀悟(DeNA)と比較される存在。来季には中村奨吾が国内FA権を取得見込みで、流出を見越しての保険かもしれないが、十分に一軍スタメン争いに加わる実力がある。3位の廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)は最速154キロのストレートに多彩な変化球を備える本格派。社会人ナンバーワン投手に挙げる声も多く、即戦力度は限りなく高い。守護神を務めた経験もあり、大きなカーブは一級品。3位で獲得できたのはあまりに美味しすぎる。

4位の秋山正雲(二松学舎大付高)は小柄だが、気持ちとキレが持ち味の左腕。5位の八木彬(三菱重工West)は最速152キロのストレートとフォークが売りのリリーフ向きのパワーピッチャー。支配下は5人だったが、逸材揃いだ。


【新戦力査定/評価:A】即戦力投手が順調に機能、トレードも次々と成功!

今年のロッテは新戦力が存在感を示した。ドラ1左腕・鈴木昭汰は先発とリリーフを行き来し、23登板12先発で1勝4敗、防御率4・08を記録。ロングリリーフも難なくこなし、数字以上に貢献度は高かった。ドラ4・河村説人も谷間の先発に抜擢され、5先発で4勝1敗と結果を残した。ドラ3・小川龍成は代走要員として20試合に出場。

ドラ2・中森俊介は今季は体作りに専念し、二軍戦の登板なし。フェニックスリーグでようやく実戦デビューを果たしたところだ。新外国人ではエチェバリアが華のある遊撃守備を見せたが、藤岡裕大の成長で出番が限られた。実は守備指標も藤岡が上。ただ、ダイナミックな守備はエンターテイメント性は抜群だった。

6月には元中日のロメロを獲得。調整期間が長く、4試合しか登板できなかったが、1勝0敗、防御率1・54の好投を見せた。来季も残ってくれるならば、実に心強い。トレードも抜群だった。DeNAから獲得した国吉佑樹はパ・リーグにフィットし、25試合で防御率1・44とリリーフ陣の柱に。中日から獲得した加藤匠馬も打力はともかく、好リードで先発マスクの試合で高い勝率をマークした。


【パリーグ2位】千葉ロッテマリーンズ

【2021シーズン成績】
67勝57敗19分
勝率 .540
得 点 584 ①
失 点 570 ⑤
本塁打 126 ③
盗 塁 107 ①
打 率 .239 ④
防御率 3.67 ⑤


荻野貴司が最多安打と盗塁王、和田康士朗も同数で盗塁王、益田直也が最多セーブを獲得し、もう「スターはいない」状況ですらない。レアードも本塁打、打点ともにリーグ2位と絶好調。小島和哉はリーグ2位タイの3完投、単独2位の2完封とスタミナ◎。


出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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