ダービー卿CT(土曜・中山)芝1600m
ハンデ戦、GⅢ。
過去10年、1番人気は〔120〕、2番人気は〔103〕、3番人気は〔210〕。
6番人気以下〔045〕、2ケタ人気馬〔020〕。
馬連3ケタはなく、万馬券1本。
勝ち馬は5番人気まで。
それでも馬連に3ケタ配当がないのは、ハンデ戦ゆえの難解さと言えそうです。
ステップレースを見ていきましょう。
まずは、複数頭を馬券圏内に送り込んでいる重賞から。
中山記念から〔012〕。
阪急杯から〔210〕。
東京新聞杯から〔122〕。
その他、京都牝馬Sから勝ち馬が。
阪神C、ターコイズSから2着馬が。
海外GⅠの香港C、小倉大賞典から3着馬が出ています。
重賞組の人気、着順は不問です。
OPの東風Sから〔132〕。3着以内の馬が4頭に、2、3番人気の馬。
ニューイヤーSから〔001〕。2着馬。
実は、3勝クラスからの馬が最もよく〔511〕。1~3番人気で勝ち上がった馬です。
トップハンデは、10年で16頭いて〔110〕。
勝ち馬のハンデは57.5~53キロで、平均すると55.4キロ。
2着馬は58~54キロで、平均55.7キロ。
3着馬は57.5~54キロで、平均55.65キロ。
57.5キロ以上の馬は、当日4番人気以内なら、馬券圏内可。
53キロで優勝した2頭は、共に牝馬。牡馬換算なら55キロです。すなわち、勝ち馬のハンデは55キロ(牝馬は53キロ)以上となっています。
馬券圏内30頭中、前走で国内レースに出走した29頭が走った距離は、芝の1400m、1600m、1800mのいずれかとなっています。
連対20頭中、18頭に芝1600mでの勝ちがあり、残る2頭には芝1600mの2着と芝1400mでの勝ちがありました。
また、前走3勝クラス勝ちの6頭を除く、連対14頭には、重賞3着以内またはOP勝ちがありました。
牝馬は〔210〕。当日5番人気までに推された馬です。
年齢別に見ておくと、4歳〔341〕、5歳〔627〕、6歳〔031〕、7歳〔011〕、8歳〔100〕。
5歳馬がいいようです。
勝ち馬10頭中、9頭が10番枠より内の馬。残る1頭は13番枠の馬。
中山芝1600m戦は、外枠に厳しい舞台。それを裏付けるかのようなデータと言えそうです。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第4版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2022.04.01