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阪神など7球団注目の戸井零士擁する天理に注目!奈良地区の甲子園での戦い&夏の展望とは!?【がっつり!甲子園2022】

Text:落合初春

全国49地区 夏の大会データベース
【奈良】

《2022年 センバツ結果》天理 1回戦

●甲子園での戦い&夏の展望
智辯学園と天理が競うように上昇中!この春は伏兵・生駒の金星が話題に

智辯学園と天理がともに甲子園で結果を残し、バチバチのライバル対決を繰り広げている奈良県。2016年春に智辯学園がエース・村上頌樹の熱投で全国制覇を成し遂げると、2017年夏には天理も負けじとベスト4入り。2021年春には天理が達孝太の好投でベスト4に入れば、2021年夏には智辯学園が右の小畠一心、左の西村王雅の二枚看板を擁して甲子園準V。いずれも毎年、振れるチームを作っており、どちらが甲子園に出ても上位候補に挙げられることは必至だ。

ただ、毎年、智辯学園と天理の頂上決戦にならないのも奈良高校野球の面白いところ。第三勢力の筆頭に立つ奈良大附は左のエース・幡剛志をはじめ、多彩な投手を用意しており、春の奈良大会決勝では6対3で天理を撃破。力あふれる天理を技で退けた。

実は奈良県は中学硬式の強豪チームが多く、3校以外にも実力派の素材がひしめく。郡山、桜井、御所実、高田商、畝傍、関西中央、奈良北などもチーム力が高く、一発逆転もあり得るだろう。今春の奈良大会3回戦では、いわゆる普通の公立校の生駒が智辯学園を6対5で破るジャイアント・キリングを達成。なかなか奥が深いエリアになっている。

敗れた智辯学園も打力は十分。智辯学園は大坪廉、天理は南澤佑音の両エースの出来がカギを握る。今夏を制するのは果たして?

全国49地区夏の甲子園DATABASE【近畿編】

●有力校ひしめく最強地区
大阪桐蔭の強さが際立つものの、全体的に勢いを伸ばしている近畿勢。昨夏の甲子園決勝は智辯学園と智辯和歌山の「智辯対決」になり、京都国際などの新興校も出てきた。高校野球の本場たるプライドを胸に他地区には絶対に負けられない。

近畿一丸で上位独占へ!活気あふれる近畿野球界

今春のセンバツで春夏通算9度目の全国制覇を果たした大阪桐蔭(大阪)は語るまでもないが、他の近畿勢も独り勝ちを許さない気概がある。

2021年春のセンバツでは初戦で智辯学園(奈良)が大阪桐蔭を退け、夏も2回戦で近江(滋賀)が大阪桐蔭を逆転で下した。同年夏の決勝は智辯和歌山(和歌山)と智辯学園の「智辯対決」になり、智辯和歌山が全国頂点に立ったが、近江、京都国際(京都)も4強に入り、近畿勢で上位を独占した。

この春のセンバツも大阪桐蔭と近江の近畿対決になったほか、金光大阪(大阪)と市和歌山(和歌山)も8強に入った。

近年は5〜6月頃から強豪校同士の平日ナイターの練習試合も数多く組まれており、地区のレベルがどんどん上がっている。強豪校がひしめき合い、なおかつ球場も多い近畿だからこそできる強化方法だろう。

今夏は大阪桐蔭の春夏連覇に期待がかかるが、春季近畿大会決勝では智辯和歌山が秋から続いていた大阪桐蔭の公式戦連勝を阻止。今年も意地と意地がぶつかる。

出典:『がっつり!甲子園2022』

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