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プロ注目の片野優羽擁し15年ぶり6度目の出場決めた市船橋に注目!千葉地区の甲子園での戦い&夏の展望とは!?【がっつり!甲子園2022】

Text:落合初春

全国49地区 夏の大会データベース
【千葉】

《2022年 センバツ結果》木更津総合 2回戦

●甲子園での戦い&夏の展望
戦国千葉を制するのは市船橋?銚子商?木更津総合や専大松戸の逆襲は?

近年の千葉といえば、群雄割拠の様相を呈してはいるが、やはり木更津総合と専大松戸が軸となり、そこに古豪や強豪が絡むという構図になっている。ところがこの春季大会では木更津総合が4強で、専大松戸は16強で姿を消した。軸となるはずの両校が決勝に絡むことなく終わっている。

この両校を倒したのが銚子商と習志野。ともに夏の甲子園で優勝経験もある超強豪だ。銚子商は準々決勝で習志野を倒し、準決勝で木更津総合を破ったものの、決勝で力尽きた。千葉の春を制したのは打てる捕手・片野優羽擁する市船橋。

もっとも、千葉1位として乗り込んだ関東大会では山村学園(埼玉2位)を相手に初戦敗退を喫したのは残念だった。では、夏はどうか。やはり軸になるのは木更津総合と専大松戸。特に木更津総合のエース・越井颯一郎とリードオフマン・山田隼はU18日本代表一次候補にも選ばれているので注目したい。

専大松戸ならプロ注目の最速148キロ右腕・鈴木良麻と大型捕手・加藤大悟の成長次第だろう。ここに市船橋や銚子商、習志野をはじめ糠谷翔大擁する中央学院や拓大紅陵、東京学館や八千代松陰、西武台千葉、千葉黎明、千葉明徳、東海大浦安ら強豪が絡んできてしのぎを削るという展開になりそうだ。

全国49地区夏の甲子園DATABASE【関東編】

●センバツ4強に2校を送り込んだ
例年の関東は、各地区内の絶対的2強を軸に夏の大会が展開されることが多かった。たとえば神奈川の東海大相模と横浜の決勝対決は神奈川の夏を彩る風物詩だ。しかし今夏に限っては2強ではなく、頭ひとつ抜け出した大本命が存在し、「大本命とその包囲網」という構図になっている。

今夏の関東のトレンドは「大本命とその包囲網」

本命と対抗という絶対的2強が軸になる例年と違い、今夏の関東は1強が県内無双状態というところが多く、そのため対抗は不在。「大本命とその包囲網」ないしは「三つ巴」という構図になっているようだ。

茨城の大本命は明秀日立。元来の茨城4強(常総学院、土浦日大、霞ヶ浦、藤代)は今夏、明秀日立の包囲網という立ち位置だ。

栃木の大本命は、今年も県内無双の作新学院。群馬は前橋育英。健大高崎と利根商の巻き返しに期待したい。

埼玉は浦和学院。山村学園と花咲徳栄がどこまで仕上げてくるかに注目だ。

東東京は帝京に注目。関東第一、二松學舎大附とともに三つ巴。西東京は東海大菅生が本命だが、日大三、國學院久我山とともにこれも三つ巴といえそうだ。

千葉の本命は夏の勝ち方を知る木更津総合。

神奈川の本命は桐光学園。春季大会は8強で消えた神奈川の絶対的2強(東海大相模と横浜)の今後を占う大会になりそうだ。

山梨の本命はやはり山梨学院。東海大甲府と甲府城西の逆襲はあるのか。

今年の関東も熱(暑)そうだ!

出典:『がっつり!甲子園2022』

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