GⅢ・北九州記念(日曜・小倉)芝1200m
芝1200mのハンデ戦、GⅢ。
過去10年、1番人気は〔030〕、2番人気は〔102〕、3番人気は〔111〕。
6番人気以下〔735〕、2ケタ人気馬〔033〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券3本。
1番人気が13連敗中。
6~9番人気で7勝、中でも8番人気が4勝という、大波乱のハンデ戦です。
ステップレースを見ていきましょう。
高松宮記念から〔011〕。1着と5着の馬。
オークスから〔001〕。16着馬。
アイビスSDから〔332〕。4着以内5頭と、6着馬2頭、9着馬1頭。
CBC賞から〔313〕。掲示板5頭に、7着と11着の馬。
OPから〔222〕。3着以内4頭に、8着馬2頭。
3勝クラスから〔121〕。勝ち馬。
2勝クラスから〔110〕。こちらも勝ち馬です。
2勝クラス時代も含め、佐世保S組が〔211〕。気にかけておきたいステップレースです。
近9年の馬券圏内27頭すべてが、前走は芝1000mまたは芝1200mを走っていました。
トップハンデは10年で20頭いて〔211〕。
勝ち馬のハンデは57~51キロで、平均すると54.4キロ。
2着馬は56.5~52キロで、平均54.15キロ。
3着馬は56.5~51キロで、平均53.9キロ。
連対20頭すべてに芝1200mでの勝ちがあり、芝1200m以下の重賞勝ち馬は半数以下の9頭。16頭に小倉芝1200mの勝ちがありました。
脚質的には、差し、追い込みの天下となっています。
ただし、20年逃げて2着、21年も逃げて3着のモズスーパーフレアは高松宮記念勝ち馬。GⅠ馬は別格と考えていいのかもしれません。
牝馬は〔557〕。馬券圏内の半数以上を占めています。
年齢別で見ておくと、3歳〔122〕、4歳〔324〕、5歳〔261〕、6歳〔303〕、7歳〔100〕。
まんべんなくのイメージでしょうか。
関西馬が〔91010〕。関東馬を圧倒しています。
最後に面白いポイントをひとつ。
近8年、前走でCBC賞かアイビスSDを走っていた馬が、必ず1頭は馬券圏内に来ています。
中でも、注目はCBC賞出走馬。実は、前々走でCBC賞を走っていた馬が〔042〕。前走と合わせると〔355〕となり、過去10年で見ても、CBC賞出走馬が馬券に絡まなかったのは19年だけ。
昨年、このコラムで「今年は小倉で行われたCBC賞。より関連が深くなるかも」と書いたら、結果は前走CBC賞組のワンツーフィニッシュ。
今年もCBC賞は小倉での施行。“要注目のCBC賞出走馬”と言えそうです。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第5版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2022.08.18