GⅡ・ローズS(日曜・中京)芝2000m
3歳牝馬による秋華賞TR。上位3着までの馬に、優先出走権が与えられます。
本来は阪神の芝1800mで行われてきたレースですが、20、21年に続き、今年も中京芝2000mでの施行。
データは過去10年で見ていきたいと思います。
1番人気は〔411〕、2番人気は〔122〕、3番人気は〔102〕。
6番人気以下〔275〕、2ケタ人気馬〔043〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券4本。
中京で行われた近2年は、万馬券決着となっています。
ステップレースを見ていきましょう。
オークスから〔733〕。掲示板11頭に、13着と15着の馬。掲示板を外した2頭の前々走は、フラワーC勝ちと桜花賞5着でした。
フローラSから〔010〕。14着馬。
2勝クラスから〔025〕。4着以内6頭に、1番人気6着馬。
1勝クラスから〔332〕。4番人気までで勝った馬7頭に、2番人気2着馬。この2着馬は昇級初戦の馬でした。
未勝利勝ちから〔010〕。1番人気で勝ち上がった馬です。
連対20頭のうち、前走で掲示板を外していたのは3頭。その前走はオークス、フローラSからで、この3頭には重賞3着以内がありました。
馬券圏内30頭中、OPの経験がなかったのは6頭。その6頭の前走を見ると、古馬混合戦勝ちが4頭、2着が1頭。残る1頭は未勝利勝ちの馬でした。
連対20頭中、14頭にOPクラスでの掲示板があり、13頭に芝1800m以上での勝ちがありました。
キャリア8戦以上は2着までとなっています。
ちなみに、中京で行われた2回、
20年は、3、14、11番人気の1~3着で、オークス4着→1勝クラス2着→1勝クラス勝ちの馬。
21年は、4、12、1番人気の1~3着で、1勝クラス勝ち→2勝クラス4着→オークス5着の馬。
データに必須たる条件もなく、上がり馬も多い、難解なTR。
毎年1頭は馬券圏内に馬を送り込んでいる、“前走オークス組”の精査から始めてみることをお勧めします。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第5版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2022.09.15