ケガのリスクを高めてまで投げるスピードボールに意味はあるのか!?
館山昌平さんに大谷翔平のショートアーム投法についての分析を聞いてみた。
かなり専門的な話になっているが、玄人ファンはぜひ聞いてみて欲しい!
館山昌平さんの目から見ると、大谷翔平のスライダーの投げ方はケガのリスクをあまり感じないという。
理由は投げ終わった後のフォロースルーがキレイだからだという。
また、ショートアームで投げていることによってヒジが体の中心からあまり離れていないことも負担が少なくなる要因だと解説してくれた。
館山昌平さんは走り幅跳びに例えてくれたが、勢いをつけた助走をそのまま大きく使ってジャンプすると足がブッチンといってしまうイメージが強い。
しかし、最後のジャンプの出力を小さい形で出せればケガのリスクは少なくなる。
たしかに大きくジャンプしたほうが距離は出るだろう。走り幅跳びのようにその距離を競う競技であれば仕方のない部分はある。
しかし、ピッチングはスピードコンテストではない。
多少のスピードが落ちることよりも、ケガをするリスクを小さくしてもバッターを抑えられるならば問題はない。
大谷翔平はもともと人よりも速いボールを投げられるし、変化球も凄いのだから気にすることはないというのが館山昌平さんの分析だ。
ただ一つ。そんなことを気にしないで大谷翔平が思いっきり体を大きく強く使って投げたら170kmを投げられるかもしれないという気持ちも最後に話してくれた。
公開日:2022.11.02