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今宮健太&柳田悠岐など気迫漲る中堅の活躍むなしくソフトバンクが今シーズン歴史的V逸を喫した大きな要因とは!?

12球団完全データファイル2022

オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!

【パリーグ2位】ソフトバンクホークス

【2022シーズン成績】
76勝65敗2分
勝率 .539
得 点 555 ①
失 点 471 ③
本塁打 108 ②
盗 塁 86 ④
打 率 .255 ①
防御率 3.07 ③

【今季PLAYBACK】巨大戦力を生かしきれずV逸…最終盤の継投で見えた綻び

藤本博史監督の下、新たなフェーズに突入したソフトバンク。今宮健太、柳田悠岐、牧原大成らを中心に接戦をモノにする攻撃を展開したが、混戦のパ・リーグを突き抜けるまでには至らず、「M1」を点灯させながら、最後の2戦を落として歴史的V逸を喫した。

最後の2戦はどうしてもモヤモヤが残る。西武戦では11回裏、藤井皓哉が山川穂高にサヨナラ2ランを浴びたが、8回裏、1点ビハインド2死走者なしの場面で打撃不振の甲斐拓也に代打を出し、海野隆司がリリーフマスクに。山川の読み勝ちといえるサヨナラ弾を招いた。

最後戦では前回登板でロッテを完封している板東湧梧を先発起用し、5回無失点に抑え込んだが、81球で交代。2対0のリードで早め継投に打って出たが、泉圭輔、甲斐野央が打たれて逆転を許す「裏目」を引いた。

両試合ともに結果論と言われればそれまでだが、総力戦の場面であまりに凡庸な継投。今宮、柳田など気迫みなぎる中堅に対し、若い選手は「根拠」がないまま最終盤を迎えてしまった印象だ。

夏場には又吉克樹の故障離脱もあったが、モイネロ、藤井皓哉、嘉弥真新也に続くリリーフ陣を固めきらなかったのが、敗因といえるのではないだろうか。

野手陣では三森大貴、柳町達、野村勇らが台頭したが、本格ブレイクはならず。今宮、柳田、デスパイネ、グラシアルなどこれまでホークスを支えてきた主力は満身創痍。三森を除けばガチッとスタメンで重用された選手もおらず、叩き上げの体制も中途半端。世代交代に暗雲……?


31歳を迎えた今宮がキャリアハイの打率.296をマーク。柳田も本塁打と打点のチーム二冠に輝いたが、例年に比べるとややトーンダウンした感は否めない。チーム打率は1位だが、チーム出塁率は楽天に次ぐ2位で突き抜けた打線ではなかった。

出典:『がっつり! プロ野球(33)』

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