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今、生きるために必要なもの、それが糖質!

Text:加藤雅俊

糖質はすぐに使えるエネルギー

糖質のすごいところは、どんな状況でもエネルギーをつくれる点です。脂肪は酸素がないと燃やすことができませんが、糖質は運動不足が続くなどして体に酸素が不足しがちなときも、エネルギーとして使うことができます。生命活動のベースは いつも糖質が支えてくれているのです。ですから、糖質を摂ることを極端に減らしていると、そのうち日常生活に支障をきたします。特に、人間の体をつかさどる脳のエネルギー源は、糖質(ブドウ糖)です。糖質なくして、脳は働きません。そのため、糖質が不足していると頭がボーっとしたり、集中できない、という状況になりやすいのです。ベースとなるエネルギーが足りないため、だるい、ちょっと動いただけで疲れる、ということが増えてきます。こういったことからも、肥満につながってくるのです。

糖質は定期的に補給する

また私たちは、糖質をエネルギーとしてすぐ使えるように、肝臓や骨格筋のグリコーゲンという一時保管場所にためています。そのおかげで、おなかが空いているときも活動できるのです。グリコーゲンが途切れないようにするには、1日3回の食事で糖質を補給すること。そうすれば、脳も体もきちんと働きます。今、生きるために必要なもの、それが糖質なのです。糖質を悪者とみなし、摂らないほうがよいとする考え方は、生理学、細胞学からみてもおかしな話です。むしろ、脂肪を燃やすには糖質を摂ろう!です。

【書誌情報】
『肥満がいやなら 肺を鍛えなさい』
著:加藤雅俊 (薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家)

肺の主な役割は「呼吸」と「血液循環」。酸素を含んだ血液を体内に循環させているが、十分に機能しないと不調を招く。
本書では、肺を鍛える方法として「肺ストレッチ」を提案。肺と血液の関係を説明しながら、その方法を紹介する。

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