田中千晴が1軍デビュー戦で1回完全投球
3月19日、東京ドームで行われた日本ハムファイターズとのオープン戦に、読売ジャイアンツ先発のグリフィンに代わり、2番手としてマウンドに上がった田中千晴は、1回を12球で無安打無失点1奪三振。1回パーフェクトピッチングで1軍デビューを果たし、開幕1軍入りへ急浮上した。
6回、読売ジャイアンツ先発のグリフィンに代わり、2番手としてマウンドに上がった田中千晴は、まず先頭打者の今川優馬を5球目135kmフォークで空振り三振に切って取る。続く松本剛を4球目150kmストレートでセカンドゴロ、最後は野村佑希を3球目149kmストレートでサードゴロに仕留め、わずか12球で日本ハムファイターズ打線を三者凡退に打ち取った。
田中千晴は、国学院大から2022年ドラフト3位で巨人に入団したルーキーだ。189センチの長身から投げ下ろす角度のあるボールを持ち味とする。この日が1軍デビューの初登板で、緊張のあまり1塁ベンチを勢いよく飛び出そうとしたが、段差がもう一段あったことに気づかず、つまずいてしまい、盛大にずっこけた。しかし、ずっこけが功を奏したのか1軍デビューのマウンドで1回パーフェクトピッチングと躍動した。
原監督からも好投を絶賛され、田中千晴の1軍帯同継続が決定した。
テスト的な1軍デビュー登板で光るものを見せた田中千晴が、一転して開幕1軍入りへ急浮上した。
今春の2軍キャンプではウェートトレーニングに重点を置き、入団時から体重を約4kg増やし、常時150km前後のストレートを操れるようになった田中千晴が、現状150km超のストレートを武器とするロペスと堀岡隼人のみの1軍中継ぎ右腕陣に割って入る。
公開日:2023.03.21