核保有国はわかっているだけでも9か国ある!
第二次世界大戦後、世界では核兵器の開発が進められてきました。冷戦時代に比べると数は減ったものの、威力を増しているのが現状です。現在、核兵器を保有しているとされる国は9か国。内訳はアメリカ、ロシア、フランス、中国、英国、パキスタン、インド、イスラエル、北朝鮮です。ストックホルム国際平和研究所の報告書によると、世界の核弾頭の保有数は、今後封印、解体されるものも含めて1万4000発以上になります。
唯一の被爆国としての日本の役割
世界で唯一の被爆国である日本は核兵器廃絶を訴え続けています。しかし、2017年国連で採択された核兵器の開発・使用を全面的に禁じる「核兵器禁止条約」に日本は参加していません。この条約には120か国が賛成し、59か国が署名、50か国が批准しています。日本の不参加は被爆者団体や国際社会からも指摘され、被爆国として加わるべきであるといわれています。日本が参加しなかったのは日本の安全保障のためにはアメリカの核兵器が必要不可欠であるからといわれていますが、会議に核保有国が参加しておらず、日本が提出してきた核廃絶議案が盛り込まれていなかったことが大きな理由です。保有国が欠席のままの話し合いで核廃絶を進めるのは難しいという考えです。日本としては核保有、非核保有の両者が参加するG7や核拡散防止条約、包括的核実験禁止条約を通じて、核廃絶を訴えていく考えを示しているのです。
『図解 地政学の話』はこんな人におすすめ!
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と感じている方には大変おすすめな本です。
「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識です。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、文章と分かりやすい図で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
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気になる中身を少しだけご紹介!自国に帰るシリア難民があとを絶たないってホント?
都市部で暮らすシリア難民
シリア危機が勃発した2011年以降、1100万人以上のシリア人が国内外で避難生活を送っています。国外では隣国のトルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトの5か国が主にシリア難民の受け入れをしています。シリア内ではいつ殺されてもおかしくない状況にも関わらず、難民の中には自国に戻る人たちがいます。理由は経済的に苦しい状況に追い込まれているからです。
イラクを例にとると、シリア難民が避難していたクルディスタン地域からは約2万5000人が去り、多くが自国に戻ったといわれています。増え続けるシリア難民たちはキャンプではなく、都市部で暮らしています。都市部では生活面で困窮するケースが多くみられるのです。家賃や医療費も高く、それに見合うだけの収入も見込めません。雇用は自国民を優先させるため、どうしても難民の就労は難しい状況です。
隣国では国境封鎖も辞さない考え
現在、360万人のシリア難民を受け入れているトルコでは、政府が運営する難民キャンプの主要人数を超えており、難民の多くがキャンプの外で暮らしています。レバノンにも100万人近いシリア難民がいますが、国境を強いられています。レバノン政府は難民の定住を阻止したい考えで、国連機関による難民定住キャンプの建設を認めていません。また、受け入れている5か国も難民が来るのを防ぐため、国境封鎖を進めています。これらにより身動きのとれない難民が増え、自国に帰らざるを得ないのです。
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政治、経済、地理、軍事と世界情勢がまるごと理解できる楽しい1冊です!
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
荒巻 豊志 著
「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!
公開日:2023.05.18
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