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高卒ルーキーで3割30HR超!番長/清原和博の年俸は今ならいくら!?

球界のレジェンド今なら年俸はいくら?

今や1億円プレーヤーなど当たり前になった日本球界。もしも、昭和を代表するレジェンド選手たちが現在の日本球界でプレーしたら、いくら稼ぐのか!?妄想企画、スタート!

番長、清原和博が現役だったら?

清原和博
【妄想生涯年俸】
71億7500万円
(年平均7億8324万円)

これまでに「妄想」してきた王貞治、長嶋茂雄と比較すると、プレーした時代が30年ほど遅く、ONが経験しなかったドラフトでは涙を飲み、FAではその恩恵も受けた清原和博。

それでも、プロ入りした1986年は今から31年前。「一昔前」であることは間違いない

PL学園で甲子園に5季連続出場、通算13本塁打の不滅の記録を引っさげ、西武に入団し清原和博。1年目の年俸は600万円だったが、現在なら上限いっぱいの1500万円(契約金1億円+出来高5000万円)なのは間違いない。

プロ1年目、清原和博は高卒ルーキーとは思えぬ打棒を見せる。打率は.304、本塁打は31本。こんな数字を残した高卒ルーキーは後にも先にも清原くらいなので、比較の対象がない。

あえて参考にするのであれば、投打は違えど高卒1年目から大活躍した松坂大輔。1年目に16勝を挙げ、2年目には年俸7000万円と、大幅アップを勝ち取っている。

あれから20年近く経っているうえ、インパクトでいえば松坂大輔と同等かそれ以上の清原和博。ここは松坂大輔超え、高卒2年目(というかプロ2年目)最高年俸の9000万円が妥当な金額だろう。

2年目も29本塁打を放った清原和博は、当然のように年俸1億の壁を軽々突破。3年目は31本、4年目35本、5年目37本と順調に本塁打数を伸ばし、6年目には3億5000万円に。ちなみに、近年は高卒1年目から打者で結果を残し続けているモデルケースがいないため、参考にできる選手はいない。ただし、この金額はダルビッシュ有の3億3000万円を超える高卒6年目選手の最高額だ。


清原和博の年棒は頭打ち!?

プロ7年目には36本塁打を放ち、翌年の妄想年俸は4億円に到達するが、ONとの大きな差はタイトルの未獲得はもちろん、いわゆる「規格外」の成績を残していない点。

もちろん、安定した好成績は最大限に評価されてしかるべきだが、単年で見ると現在の野球界にも「清原和博と同等」の成績を残す選手は何人か見当たる。こうなると、年俸は4億円前後で頭打ちの感が漂ってくる。

ただし、FAは別だ。現在であれば清原和博もプロ8年目には国内FA権、9年目には海外FA権を取得する。ここで、ひとつの問題が生じてくる。清原和博はONと違い、実際にFAでの移籍を経験している。球団が変われば評価も変わるし、環境が変われば成績も変わる。

ということで、ここでは特例として、清原和博のFA移籍は史実と同じくプロ11年目のオフとさせてもらう。

FA取得前年の清原和博の成績は.257、31本塁打、84打点。この数字、あらためてみても非常に「中田翔っぽい」数字だ。いや、むしろ中田翔が例年「清原和博っぽい」数字を残しているといえる。

打率の低さは当時の清原のウィークポイントのひとつでもあったが、やはりFAとなると契約総額は跳ね上がる。

今の巨人が清原和博獲得に動くか、というのは野暮な話。もちろん、巨人と阪神が争奪戦を繰り広げた結果、巨人入団が決まるという前提のもと、年俸を想定してみる。

ズバリ、想定金額は、5年総額20億円超(年俸変動制)。年俸総額以外は、実際に清原和博が巨人と結んだ契約と同じだ。お高い買い物の気もするが、陽岱鋼に5年15億円を提示できる球団なのだから、このくらい出すのは当然だろう。

巨人移籍後の清原和博はご存知の通り、ケガもあって不本意なシーズンを送ることになる。それでも、契約最終年の01年には打率・298、29本塁打、121打点(キャリアハイ)を記録。実際には年俸4億5000万円の複数年契約を勝ち取るのだが、ここはほぼ同額の年俸5億円が妥当なラインだろう。

さて、今回の年俸「妄想企画」。実は清原和博をピックアップした理由はここから先にある。

04年、ペタジーニとの併用で出場機会が激減し、堀内恒夫監督との確執も噂されるなどキャリア最悪のシーズンを送った清原和博は、戦力構想から外れながら契約が1年残っていたこともあり年俸3億6000万円で残留を果たす。

ここが、現在の野球界と少し違うところ。残留はあっても、近年のプロ野球は高額年俸選手への大幅ダウン提示が多々行われる。杉内俊哉の5億円→5000万円しかり、村田修一しかり。となると清原和博も、史実より年俸がダウンすることは免れない。

戦力外通告を受け、オリックスに移籍した2006年も同様だ。実際には1億1000万円ダウン、2億5000万円で移籍を果たしたが、現在なら間違いなく大幅な減学提示がなされるはず。本稿では1億5000万円としたが、1億円以下、もしくは数千万円クラスといったさらなる減額も十分あり得るだろう。

【初出「がっつり!プロ野球」17号 本誌編集部】

 

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