井坪陽生が一時同点の2点タイムリーヒット
9月17日、由宇球場で行われたウエスタン・リーグの広島カープ戦に、「7番・中堅」で先発出場した井坪陽生は、4打数1安打2打点。一時同点の2点タイムリーヒット。12試合ぶりの打点を記録し、1軍昇格へアピールした。
8回、1アウト満塁のチャンスの場面で打席に立った井坪陽生は、広島カープ3番手・新家颯の初球縦スライダーをセンターへ弾き返す一時同点の2点タイムリーヒットを放った。
井坪陽生は、関東第一高校から2022年度ドラフト3位で阪神タイガースに入団。プロでの実戦デビューから新人らしからぬ打撃を見せている。ウエスタン・リーグ開幕からここまで今シーズンは、5月21日のオリックス・バファローズ戦のノーヒットで打率.297になるまで一度も打率3割以下に落ちることなく、コンスタントに結果を残していた。
6月25日の中日ドラゴンズ戦では、長打2本を放つなど、三度のチャンスをものにし、4安打の固め打ちを記録。7月11日の中日ドラゴンズ戦では、決勝の2点タイムリーツーベースヒットに、ノーアウト2塁のチャンスを演出するツーベースヒットと2本の長打を放ち、12日の中日ドラゴンズ戦でもマルチヒットと2試合連続マルチヒットを記録していた。
8月29日の中日ドラゴンズ戦を最後にヒットから遠ざかっていた井坪陽生が一時同点の2点タイムリーヒットを放ち、12試合ぶりの打点を記録した。
ルーキーらしからぬ打撃でヒットを量産できる井坪陽生が打撃のタイミングを取り戻し、再び開幕当初の勢いを取り戻し、岡田監督が無視できない存在へと上昇の兆しを見せている。
井坪陽生には、優勝が決まった今こそ1軍昇格を果たし、クライマックスシリーズ、日本シリーズの短期決戦でブレイクの兆しを見せてもらいたい。
公開日:2023.09.18