マイルCS(日曜・京都)
秋のマイル王決定戦。芝外回り1600m戦、GⅠ。
阪神で行われた20~22年を除く、データは過去7回です。
1番人気は〔021〕、2番人気は〔130〕、3番人気は〔230〕。
6番人気以下〔104〕、2ケタ人気馬の馬券圏内はありません。
馬連3ケタ1回に、万馬券なし。
1番人気に勝ちはありませんが、毎年1~3番人気が連に絡んでいます。
ステップレースを見ていきましょう。
安田記念から〔100〕。勝ち馬。
スプリンターズSから〔100〕。2着馬。
天皇賞・秋から〔012〕。4着以内の馬。
毎日王冠から〔202〕。掲示板確保の馬。
京都大賞典から〔100〕。3着馬。
スワンSから〔031〕。3着以内の馬。
札幌記念から〔001〕。勝ち馬。
GⅢ時代の富士Sから〔231〕。掲示板5頭に、1番人気7着馬です。
富士SがGⅡに格上げされたことを考えると、馬券圏内21頭すべてが、GⅠまたはGⅡから。
前走で掲示板を外していたのは1頭だけ。14年1着のダノンシャーク(富士S1番人気7着)ですが、それでも勝ち馬からは0秒3しか離されていませんでした。
また、前走がGⅠ以外なら、前走で5番人気までの支持が必要です。
連対14頭中、13頭に芝1600mでの勝ちがあり、例外の1頭は13年の勝ち馬トーセンラー。この馬は、ここが初めての芝1600m戦でした。
同じく、13頭に芝1600mの重賞での3着以内があり、例外のトーセンラーには芝1800mの重賞勝ちがありました。
さらに、連対14頭中、12頭にGⅠ3着以内があり、そのうち10頭には芝1600mのGⅠに3着以内がありました。
牝馬は〔000〕。阪神施行時の3回では〔201〕。この3頭の牝馬は、当日1、2番人気に推されていた馬です。
年齢別で見ていくと、3歳〔201〕、4歳〔242〕、5歳〔224〕、6歳〔110〕。
この4世代で、まんべんなくのイメージでしょうか。
このレース、過去の好走馬が繰り返しの好走を見せるのも特徴のひとつ。具体的に挙げていきましょう。
13年3着ダノンシャーク、翌14年優勝。
14年2着フィエロ、翌15年も2着。
15年3着イスラボニータ、翌16年2着。
17年勝ったペルシアンナイト、翌18年2着、19年3着。
京都から阪神へと場を跨ぎますが、19年京都で勝ったインディチャンプ、20年阪神で2着。
20年勝ったグランアレグリア、翌21年連覇。
今年は昨年の覇者セリフォスと、昨年2着、一昨年3着のダノンザキッド、一昨年2着のシュネルマイスターがエントリー。
今回は阪神から京都ですが、“リピーター”の好走は継続? 出走してきたら、要注目です。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第6版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2023.11.18