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患者の容体をもてあそぶ病院が舞台となる「死の天使型」連続殺人!犯人だと疑われない様にとる特徴的な行動とは?【図解 犯罪心理学】

Text:監修:越智啓太

女性の連続殺人② 患者の容体をもてあそぶ「死の天使型」【図解 犯罪心理学】

病院が舞台となる連続殺人

女性による連続殺人のもうひとつのタイプは、死の天使型です。この犯罪の犯人は看護師です。

自分の勤務する病院で、患者に症状を悪化させる薬物を飲ませたり、それらを注射したりして殺害します。特徴的なのは、被害者の容態が悪化した際、犯人は救急措置や献身的な看護を行っていることです。このような対応をするために犯人だと疑われることが少なくなるのです。

犯行の動機はいくつか考えられますが、まず挙げられるのが自己顕示欲です。病院内での、自分の能力の高さを周囲に見せつけるために犯行を行うというものです。

次に考えられるのが、自らが患者の生死をある程度コントロールできるという、パワーの確認です。さらには患者やその家族が苦しむ姿を見て、ストレスを発散するというパターンもあります。

いずれの場合も、問題なのは、犯人が「女性」ということよりも「看護師」であるということです。女性の犯人が多いのは、看護師という仕事に就いている人の多くが女性だからという理由なのです。

このタイプの犯罪者では、アメリカで60人以上の子どもを殺害した、ジニーン・ジョーンズが有名です。

女性の連続殺人② 患者の容体をもてあそぶ「死の天使型」【図解 犯罪心理学】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』
監修:越智啓太
監修者プロフィール
法政大学文学部心理学科教授。1965年、神奈川県横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員、東京家政大学文学部助教授、法政大学文学部准教授を経て2008年より現職。臨床心理士。専門は犯罪捜査への心理学の応用。著書に『犯罪捜査の心理学』(化学同人)、『ケースで学ぶ犯罪心理学』(北大路書房)ほか多数。

 昨今、様々な事件や特殊詐欺など凶悪な犯罪が増えており、ニュースで犯罪に関する情報を聞かない日はないといえます。誰もが利用するSNSを介した犯罪も当たり前になっており、より巧妙化しながら身近に潜む問題にもなっています。こうした問題や実態について研究し、犯罪予防や再犯防止に役立てようとするのが『犯罪心理学』です。
 犯罪心理学は、心理学の中でも実際の現場や実践に役立つことを目的とした“応用心理学”の1つで、特に犯罪行動・非行や犯罪者の心理・行動パターンに焦点を当てた研究分野です。専門書や教科書が多いジャンルですが、本書では図やイラストを用いて、1トピックを見開き1ページでわかりやすく解説。
“普通の人”が犯罪に手を出してしまう経緯、犯行内容から見える犯人像や周囲の環境、巧妙化する手口や防犯法など、知らなかった犯罪心理学を、楽しみながらもしっかりと学べる一冊です。

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