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「清宮世代」注目選手をブレイクさせられるかは球団の育成力がカギ!

Text:菅野徹

“清宮世代”の2018年は?

「松坂世代」「ハンカチ世代」と並び称せられる高卒ルーキーたち。“清宮世代”の高卒ルーキーたちの2018年を振り返る。

金石農の躍進、そして史上初となる大阪桐蔭2度目の春夏連覇で盛り上がった今年の夏の甲子園大会。その記憶もまだ新しいが、第99回大会もまた野球ファンに強烈なインパクトを残してくれた。2017年秋に行われたドラフト会議では、その主役たちのみならず、多くの高校生が指名された。今季、プロ野球選手としてキャリアをスタートさせた黄金世代の選手たちは、現在どのような状況にあるのか。ここでは、それを確認していくことにする。
(文中の「現在の成績」はすべて2018年9月2日時点のもの)。

2年目以降の伸びは球団の育成力がカギ

「清宮世代」注目選手たちの2018年の現在地を確認してみた。ちゃぶ台をひっくり返すようだが、1軍にせよ、2軍にせよ、高卒1年目の数字にどれほどの意味があるのかといえば、なんともいいがたい。過去にはいきなりプロで結果を残してしまう「怪物」もいたが、中にはそれが継続しない一例もあった。十分な体づくりをしないまま出場を重ねて、致命的な故障を負ってしまうケース、不振に陥ってしまうケース、人としての道を踏み外してしまうケースまでいろいろだ。まだ人生のなんたるかを知るよしもない、ほんの少し前まで高校生だった少年たちがやること。選手任せにせず、球団がしっかりと育成することが何よりも大切だ。プロ1年目の現在地が「順調」かどうかの答え合わせば、5年後、10年後、いやもっとずっと先にしかできないのかもしれない。「清宮世代」が期待通りの黄金世代になってくれることを願ってやまない。

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