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旅行で楽しく学ぶ「旅育」とは!?子どもと旅行するときのポイントを紹介【ゆる〜く楽しく続く!おうちモンテッソーリの知育遊びアイデア帖】

Text:北川真理子

ゆるっと「旅育」!

コラム② 学びのカギは旅のしおり!

「旅育」をおすすめする理由

旅行というと、どうしても子どもを優先してテーマパークを選ぶか、逆に大人中心の内容で子どもが「つまらない」「もっと楽しいところに行きたい」となってしまいがちです。しかし、事前にきちんと準備しておくことで、大人も子どもも楽しめる旅になるのです。

大人は歴史的建造物やご当地のグルメなどを好みますが、旅へ出るまえに簡単な情報を伝えておくだけで、それらは子どもにとっても楽しくて学びにもなるものに変わります。ここからは、わたしが実践している「旅育」のあらましを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

旅のしおりを作る

わたしたち大人が旅行に行くときは、旅行雑誌を買ったりパンフレットを見たりして、たくさんの写真を参考に「これを見るのが楽しみ」「これを食べてみたい」と思いをめぐらせますよね。同じように、子どもにも旅のしおりを用意するとよいでしょう。

しおりは写真と場所や食べ物の名前を書いただけの簡単なものでかまいません。旅行へ行くまえにしおりを見ておけば、興味のない歴史的建造物を見に行ったとしても、紙で見たものを実際に見て「これだ、知ってる!」と嬉しく思えるものです。しおりに載せる写真は、インターネットでフリー素材を探すのがおすすめ。風景などは季節によって見た目が変わるので、できるだけ旅行する時期に合った写真を選ぶとよいでしょう。

旅のしおりを作ってみよう

旅のしおりを作ってみよう【ゆる〜く楽しく続く!おうちモンテッソーリの知育遊びアイデア帖】

旅先でどう過ごす?

0~6歳は運動の敏感期なので、子どもは身体を動かしたがります。午前中はホテルのプレイルームやホテル周辺で少し運動をさせてから、車や電車などで移動しましょう。また、ホテルでやることがないと、子どもはすぐに備品や電話で遊び始めます。そうなると大人は「やめて」と注意することが増え、せっかくの旅行が楽しくなくなってしまうので、子どもが大好きなおもちゃや折り紙、絵本などを持参するとよいでしょう。

旅先でしおりに載せたものを見たら、その日の夜に子どもと「これを見たね」とチェックするのがおすすめ。「これは見た」「これは見てない」という子どもの反応から、興味の有無がよくわかるからです。

自宅に帰ったら

旅から戻ったあとは、「旅行楽しかったね」「これを見たね」など子どもとお話をしましょう。世界地図で日本の位置を確認してから、日本地図を見て「日本のここに行ったね」「何に乗って行ったんだっけ」「○○県の○○に行ったんだったね」など、地名や移動手段などを振り返るのもおすすめです。

【出典】『ゆる〜く楽しく続く!おうちモンテッソーリの知育遊びアイデア帖』監修:北川真理子

【書籍情報】
『ゆる〜く楽しく続く!おうちモンテッソーリの知育遊びアイデア帖』
監修:北川真理子

モンテッソーリ教育は、多くの教具や教材を使用し、子どもが自ら発見し学べる環境を提供する教育方法です。モンテッソーリ園では、異年齢の子ども同士の関わりも重視され、優しさや思いやりが自然に育まれます。しかし、家庭では教具を揃えるのが難しく、環境も十分ではありません。本書では、家庭でできるモンテッソーリ教育の要素を取り入れた知育遊びを紹介。特に指先を鍛える遊びが中心で、これにより将来の鉛筆や箸の使用に役立ちます。子どもが興味を示さない場合は、全身運動を取り入れてから再挑戦するのがおすすめです。本書が子どもの成長と自立をサポートする一助となることを願っています。

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