ピンポン玉のようにスタンドに球が吸い込まれるアーチスト!中村剛也

球界のリトルスラッガー列伝
コイツら、小さな体でタダモノじゃない!
プロ野球界を代表するスラッガーは「見た目」からして常人離れしている選手がほとんど。しかし現在、日本人の平均身長程度ながら驚異の打棒を誇る「小さな大打者」が球界を席捲しつつある!
パワーだけじゃない!長打を放つ「技術力!
中村剛也/埼玉西武ライオンズ
●身長175cm
王貞治の15度、野村克也の9度に次いで歴代3位となる6度の本塁打王獲得。阿部慎之助、村田修一に次ぐ現役3位だったが、その二人が引退した今、通算415本塁打で歴代1位 、そして歴代1位の通算満塁本塁打20本……。もはや「リトル」の形容詞が必要ない球界屈指の長距離砲・中村剛也。「おかわり君」の愛称よろしく、ずんぐりとした体型が特徴だが、実は身長175センチとプロ野球選手の中ではむしろ「小さい部類」に入る。体重102キロは当然ながら「重量級」だが、決して筋骨隆々という雰囲気ではない。ユニフォームを着ていなければ、「ぽっちゃりした男性」と言われても決しておかしくない。長身のアスリート体型が主流となりつつある現代野球界において、中村剛也がこれほどの実績を積み上げてきた理由は何か。その風貌から、中村剛也はいわゆる「パワーヒッター」と思われがちだが、実は球界でも屈指の「本塁打を打つ技術」を持っている。どっしりとした下半身、特に軸足にしっかりと体重を乗せ、小さなテイクバックからバットを鋭く振りぬく。ただ中村剛也の場合、柳田悠岐や大谷翔平のようにスイングそのものに「迫力」があるわけではない。力感のないフォーム&スイングながら、捉えた打球はピンポン玉のようにスタンドに吸い込まれるのだ。もちろん、土台となるパワーはある。しかしそれ以上に、ボールのどの位置を捉えれば本塁打が打てるのかが、中村剛也の体には染みついている。
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