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ボディイメージが弱い子におすすめ!自分の体の大きさや動きを意識しながら楽しめるあそび「クモの巣くぐり」【発達が気になる子の感覚統合遊び】

Text:藤原里美

あそび04:クモの巣くぐり

こんな子におすすめ!

  • ボディイメージが弱い

あそびかた

あそび04:クモの巣くぐり【発達が気になる子の感覚統合遊び】

チームに分かれてゲーム性のある遊びを楽しむ

ゴムに触れないようにくぐったり、またいだりする

室内にゴムひもや、すずらんテープなどを張りめぐらせてクモの巣に見立て、クモの巣に触れないようにくぐったりまたいだりします。年齢の高いクラスではゴムの高さや間隔を変え、難易度をあげてもおもしろいでしょう。ポイントはクモの巣に触れないようにすること。上手な子の動作をほめて、子どもたちに意識させましょう。

効果とねらい

  • 自分の体の大きさや動きに意識を向ける
  • ボディイメージの発達を促す
  • ゴールに向けて運動を組み立てる力を育む

注意点

  • 転倒してもケガにつながらないよう、周囲の安全に注意をはらう
  • 子どもにゴムひも、スズランテープを触らせて慣れさせる

あそぶときのアドバイス

はじめは4~5本のゴムひも(すずらんテープ)で行ない、慣れてきたら本数を増やしたり高低差をつけたりするなど、少しずつ取り組み方に変化を加えていけるとよいでしょう。

先に進むことに夢中になってしまうと、ゴムひもに当たったかどうかを自分で感じることがむずかしくなります。そんなときはゴムひもに鈴をつけて、当たってしまうと音が鳴るようにするなどの工夫をするとよいでしょう。友だちが行なっている様子を見るとイメージをもちやすくなるので、上手な子の名前を呼ぶなどして意識を向けさせます。慣れてきたらチームに分かれてのタイムレースなどを取り入れてもよいでしょう。

遊びをアレンジ

あそび04:クモの巣くぐり/遊びをアレンジ【発達が気になる子の感覚統合遊び】

リレー遊び

チームに分かれてリレー形式で行ないます。行きはくぐる、帰りは走る、行きも帰りもくぐるなど、変化をもたせて行なうと楽しんで取り組めます。

タイムレース遊び

時間をはかることを遊びに組み入れるのもおすすめです。子どもも全身を柔軟に動かし、メリハリをより感じることができます。

ここからやってみよう!

あそび04:クモの巣くぐり/ここからやってみよう!【発達が気になる子の感覚統合遊び】

クモの巣の中に入るワクワク感が演出できます。手順を考えることで運動を企画することも同時に行ないます。速さを競うのではなく、あくまで自分の体を理解して調整することがポイント。まずはゆっくりくぐることからはじめましょう。

【出典】『発達が気になる子の感覚統合遊び』著:藤原里美

【書誌情報】
『発達が気になる子の感覚統合遊び』
著:藤原里美

子どもの困った行動には意味があり、感覚統合の視点から理解すると、これらは感覚情報の処理がうまくいかない結果であることがわかります。感覚統合は「発達凸凹」の子どもたちの支援に重要で、「遊び」を通じて子どもの能力を引き出す方法が強調されています。「発達が気になる子の感覚統合遊び」では、理論編と実践的な遊び編で構成されており、100以上の遊びを紹介しています。遊びを通じて子どもの情動を安定させ、成長を促すことを目的としており、子どもの理解と支援を促し、幸せな未来を共に築くために読んでおきたいおすすめの一冊です。

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