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ギックリ腰になったら冷やすべき?温めるべき?

ギックリ腰は冷やして治す

代表的なものがギックリ腰といわれる急性腰痛症です。

ボール拾いなど体を曲げた瞬間に腰に電気が走ったような感覚があり、立つこともできないような状態になることがあります。

筋肉を傷めたり、関節の炎症を起こしていたりするため、まずは炎症症状を抑えるために氷などを利用して患部を冷やすようにします。

また接触プレーや転倒などによる腰への打撲なども同様に対応しましょう。

腰背部は厚い筋肉に覆われていますので、深部までしっかり冷却できるよう20〜30分ほどかけて行います。

氷がない場合の代用として市販のアイスパックを使用する場合は、凍傷のリスクを避けるためにも、薄手のタオルなどでくるんで直接皮膚に当てないようにし、長くなりすぎ ないよう冷却時間にも十分注意しましょう。

冷湿布は消炎鎮痛効果が見込めますが、 氷に比べると深部への冷却効果は期待できません。

氷を使って患部を冷やすことは、内出血や組織のダメージをこれ以上拡げないようにし、痛覚の閾値(=限界値のようなもの、これを超えると痛みを感じる)を下げて痛みを和らげる効果があります。

【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)

近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。

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