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世界基準のワンハンドダンク! 八村塁の先輩、長崎ヴェルカの馬場雄大! 〈Bリーグスター選手ガイド⑤〉【バスケ】

Bリーグスターガイド⑤ 馬場雄大

今シーズン、開幕9年目を迎えたBリーグ。今夏行われたパリ五輪での日本代表の奮闘ぶりも記憶に新しく、現在では強豪チームの試合でチケット争奪戦が行われるなど、絶大な人気を誇っている。そこで『ラブすぽ』では「今年からBリーグを見よう!」と考えている読者のために、「この選手は押さえておこう」という、Bリーグのスター選手を厳選してご紹介する!

馬場雄大
長崎ヴェルカ
背番号:18

元NBAプレーヤー・渡邊雄太選手の千葉ジェッツ加入など、リーグ全体のレベルも年々「世界水準」に近づいているBリーグ。そんな中、「世界にもっとも近い日本人プレーヤー」の一人と言っていいのが長崎ヴェルカの馬場雄大だ。身長196センチ、体重91キロという日本人離れした体躯を誇りながら、高い身体能力も兼備するシューティングガード兼スモールフォワード。

スピードと身体能力を生かした鋭いドライブが持ち味で、豪快なワンハンドダンクはまさに「世界基準」。アグレッシブなプレーでアリーナの観客を魅了する「華」も持ち合わせたプレーヤーだ。

富山県出身で、中学の2学年下にはNBAのロサンゼルス・レイカーズでプレーする八村塁がいるが、過去には八村、渡邊雄太とともに配信したインスタライブで中学からバスケを始めた八村塁を「ヤンキーに引っ張られないように頑張った」と明かしたこともある。八村も「雄大さんが助けてくれた。それはおぼえている」と語ったように、馬場の存在がなければNBAプレーヤー・八村塁は生まれなかったかもしれない。

高校は父がコーチを務める富山第一高校でウインターカップにも出場。筑波大学に進学後はインカレ2連覇など、アマチュア時代から抜群の実績を誇り、大学4年時の2017年6月にアルバルク東京と契約。ルーキーイヤーの2017‐18シーズン、2年目の2018‐19シーズンともにチームのBリーグ優勝に貢献し、2018‐19シーズンファイナル・千葉ジェッツ戦では12得点、12リバウンド、6アシスト、2スティールの活躍でMVPを受賞している。

2019‐20シーズンからは活躍の舞台を海外に移し、NBA下部リーグであるGリーグや、オーストラリア・NBLなどでプレー。3シーズン過ごした後、2023年9月26日にB1昇格初年度の長崎ヴェルカと契約を結び、Bリーグに電撃復帰。開幕直前の帰国は多くのファンに衝撃を与えた。

Bリーグ復帰初年度の昨シーズンは55試合に出場して平均14.2得点、4.2リバウンド、3.6アシスト、1.8スティールと5年ぶりのBリーグでキャリアハイのスタッツをマーク。シーズン終了後には自身初となる「ベストディフェンダー」を受賞するなど、アグレッシブなオフェンスだけでなくディフェンス面での真価も見せつけた。

また、海外リーグや日本代表でのプレーを経て、近年は3ポイントシュートの確率も向上。かつては身体能力をウリにインサイドへガンガン切れ込んでいくプレーが身上だったが、昨シーズンは3ポイント成功率32.2%(75本/233本)をマーク。海外移籍前、2018‐19シーズンの同スタッツが23.5%(19本/81本)だったことを考えると、驚異的な進化と言っていい。成功率はもちろん、試投数自体が飛躍的に伸びており、オフェンスの「幅」が格段に広がったとも言えるだろう。

昨シーズン終了後には再びの海外挑戦を視野に自由交渉選手リスト入りしたが、開幕前に長崎と再契約。B1昇格2シーズン目での飛躍を誓うチームにとっては「馬場雄大の残留」は最高の補強だったと言っていい。

迎えた開幕節ではサンロッカーズ渋谷を相手に2試合連続2ケタ得点と躍動し、チームの開幕2連勝に貢献。今シーズンも爆発的なオフェンス力と、身体能力を生かしたディフェンス、攻守両面で長崎の「軸」となってくれるに違いない。

文・花田雪

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