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四柱推命の基本思想1「陰陽」【一番わかりやすい はじめての四柱推命】

Text:愛新覚羅ゆうはん

四柱推命の基本思想1「陰陽」

万物を陰陽の二極とそのバランスで表す思想

万物には陰陽があります。陰陽は「太極」から生まれ、また太極を目指して戻ります。この宇宙の 理を表したのが太極図 (陰陽図) です。太極図を基に東洋占術が誕生し、発展してきました。古代は暦を作り、国を発展させることが国力の誇示になったため、陰陽思想は現代の宇宙物理学や環境学、東洋医学にも影響を与えてきました。

太極図は陰陽のバランスが非常に重要であることを表しています。太陰の中には少陽の目があり、太陽の中にも少陰の目があります。これは「陰が存在しなければ陽も存在しない」、「良いことが悪いことに転じることがあれば、悪いことが良いことに転じることもある」ということを意味します。人生はずっと同じ状態が続くわけではありません。一見すると悪いことでも良い学びがありますし、良いことでも足をすくわれるようなことが潜んでいる場合もあります。

このように、陰と陽は互いに渦をまいて融合しながら、バランスを取ろうとしています。そのバランスが崩れると歪みや争いが生まれ、またそのバランスを取り戻すために切磋琢磨するのです。私たちはこの「大いなる矛盾」の交わりから人生の歩みと学びを得ていきます。

この宇宙の理を表す「太極」

古代中国思想において、宇宙万物の根元となるものを示すのが太極。天地陰陽がまだ分かれる以前の混沌とした宇宙万物の本質を表している。太極から陰陽の二元が生まれ、さらに易経の八卦が誕生した。万物の生成論として根づいている。

太極図

太陽と月、男と女、天と地、火と水、昼と夜、外と内、白と黒など陰陽が相反するものたちが互いに融合しながら、私たちを生成していることを表している。陰陽図ともいう。

太極を詳しくみると……

太極とは天地の区別がはっきりとしていない、混沌とした状態を示す。太極が陰陽に分かれて両儀を生む。両儀を陰陽で分けると四象を生み、さらに陰陽で分けると、八卦を生む。この八卦は、古代中国から伝わる易経における8つの基本図像である。

【出典】『一番わかりやすい はじめての四柱推命』著:愛新覚羅ゆうはん

【書誌情報】
『一番わかりやすい はじめての四柱推命』
著:愛新覚羅ゆうはん

四柱推命は、生まれた瞬間に決まる不変的な要素を扱う命術のひとつです。古代中国の思想・哲学に基づいて読み解く理論性の高さが特徴で、占いの帝王ともいわれます。
本書は、習得するのが難しいという声の多い四柱推命を、とことんわかりやすく学べるようにした1冊です。

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