近日中にも決断へ
今シーズン、熾烈なAクラス争いを演じたチーム内で中軸を任され攻守でチームを牽引し、CSファイナルステージで巨人を撃破し、日本シリーズ制覇に貢献した佐野恵太が7月21日に国内FA権を取得しており、今オフの去就に注目が集まっているが、国内FA権の行使の有無に関し、近日中にも決断することが分かった。
佐野恵太は、2020年に打率.328で首位打者、2022年に161安打で最多安打のタイトルを獲得するなど、リーグ屈指の安打製造機だ。今年は打撃フォーム改造に着手。昨年までは投手に背中の背番号が見えるクローズドスタンスだったが、スクエアスタンスに変更し、リーグ11位の打率.277、同8位の120安打をマークするなど安定感のある打撃で、主に3番で牧秀悟、オースティン、宮崎敏郎と共に打線を牽引した。
昨オフの契約更改で佐野恵太は、球団の複数年契約の提示を断り、1500万円減の1.55億円でサインしており、悔しさをにじませていただけに、DeNAが残留を訴えるなら、好条件を提示する必要がありそうだ。
佐野恵太がFA権を行使することを期待し、最も熱心に獲得調査を進めているのが巨人だ。外野手では2022年ドラ1の浅野翔吾など若手が育ちつつあるが、まだまだ成長段階で、丸佳浩も年齢的に完全にベテランになってきており、同じ左打ちの外野手である佐野恵太は打ってつけの補強人材なのだ。
セ・リーグでは、FAに参戦するのは異例中の異例の広島カープが獲得調査を進めているとされており、その他の球団も調査を進めている。
指名打者制のあるパ・リーグ球団からも熱視線が送られており、常勝軍団再構築を進めるソフトバンクホークスや今シーズン貧打で苦しんだ西武ライオンズなどが獲得調査を進めているようだ。
日本シリーズ制覇で今シーズンを締め括った佐野恵太が、DeNA残留か、他球団移籍を選ぶのか注目が集まっている。
公開日:2024.11.06