相手をやる気にさせるホメて伸ばす魔法
成果を出してほしい相手にはホメ続けて期待する
一緒に仕事をしている後輩が今一つ自信なさげでやる気を感じられないとしましょう。チームで仕事をする以上は、一人ひとりが存分に実力を発揮して成果につなげたいものです。
そんなときは、その後輩にひたすら期待の言葉をかけてあげましょう。「君には期待してるよ」「今日のクライアントへの対応、よかったぞ」など何かあるたびにホメ言葉をかけ続けます。
すると、当人はやる気に満ち、実際に仕事での結果も出していくようになるのです。
これはピグマリオン効果といいます。人は周囲から期待をかけられるとその期待に応えようとする心理が働き、結果を出そうと奮闘するのです。ホメ言葉は何でもいいわけではなく、相手をよく観察して、よいところを見つけたらホメてあげるようにします。ただ、見えすいたホメ言葉は禁物です。逆に不信感を持たれてしまうからです。
ちなみにこれはマイナスの働きについても同様の効果があります。ネガティブな言葉をかけ続けるとどんどんやる気を失っていき、悪い結果に陥る(ゴーレム効果)こともあるので要注意です。
また、なかにはホメるより叱ったほうが伸びる人もいます。特に反骨精神のある人は、叱られると「なにくそ、認められてやるぞ」と力を発揮することもあるので、どちらのタイプかを見極めることも大切です。
たくさんホメてやる気アップで成果にもつながる!
「いつも思った以上の仕事をしてくれて本当に助かっているよ!」
「次のあの件も君の提案が楽しみだ」
「期待しているよ!」
→「こんなに期待してくれるんだ頑張ろう!!」
●ピグマリオン効果
「君にはこの問題はすぐに解けるはず!」
「よし!ちょっと難しいけどなんとか頑張ろう!!」
●ゴーレム効果
「君にはこの問題はどう頑張っても解くのに時間がかかるだろうな」
【Gooood !!】
「なんだって!ちょっと難しいけどなんとか頑張って見返してみせる!!」
→ネガティブな声かけでやる気が出るタイプ
【No good…】
「そうだよね…どう頑張っても自分には相当時間がかかりそう…」
→ネガティブな声かけでやる気を失うタイプ
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三
【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三
人間心理を40年以上研究してきた著者が導き出した心理学の真髄!相手の心を傷つけずに動かしたり、自分の身を守る“白魔法の心理学”を身につければ、誰でもストレス0で生きられる!
仕事、家族、友人、知人など、あらゆる人間関係でトラブルやストレスは付きものです。
いつもなんとなく笑顔で流しているけど、思い返してみると「あれ?あの発言って……」とイライラしたり、悲しくなったり、ということもあるかもしれません。
でも、優しい人ほど「何か言って相手を傷つけたくないし、自分は大丈夫」など、自分を納得させる理由を作ってしまいがち。
さらに、誰かに頼られたら助けてあげたいし、その人のためになるなら自分が多少つらくてもやってあげよう、と考える人もいます。でも、お礼も言ってもらえなかったり……。
そういったことを繰り返していると、知らないうちにだんだんと心が疲れている状態になっていることも。
そんな誰かを傷つけたくないけど、ストレス0で自分の心も楽に生きたい、という人に向けて、心理学を40年以上研究してきた著者がたどり着いた、周囲の人も自分の心も癒す”白魔法の心理学”を紹介します。
『NOメリットで相手に親切にしたら”好意の返報性”で100%親切が返ってくる』『悪口を言ってくる人には”自己開示の法則”で距離を縮めると悪口を言われなくなる』など、誰とでもコミュニケーションがうまくいくちょっとした心理テクニックが満載です。
人間関係に悩んでいたり、より良くしたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2025.03.07
