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恐竜映画に登場する人気者「ステゴサウルス」の特徴とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話】

Text:大橋 智之

ステゴサウルス

昔も今も人気の高いジュラ紀最大の剣竜

中生代ジュラ紀を代表する古生物といえば、やはり恐竜でしょう。陸上で四足歩行をしていた爬虫類のうち、三畳紀半ばに直立二足歩行するグループが現れました。

爬虫類の骨盤にあった浅い凹みが穴になり、大腿骨が深くはまるようになったことが、歩行スタイルを変えたのです。このグループが恐竜となり、再び四足歩行に戻るものや、巨大化するもの、植物食になるものなど、多様化していきました。

ステゴサウルスはジュラ紀後期に登場するジュラ紀最大の恐竜(剣竜類)です。学名の語源は「屋根トカゲ」で、発見当初は背中の板がどうついていたのかわからなかったため、この名で呼ばれるようになりました。

体長は約7メートル。最大の特徴は、やはり背中にある骨板でしょう。最大で60センチもあり、互い違いに2列に並んでいたことがわかっています。体が大きくなるのと比例して、巨大化していきました。

ステゴサウルスの骨板の表面には細い血管がありました。

最近の研究では、背中に太陽光をあてたり、風にさらすことで体温を調節していたと考えられています。血流の量を変化させ、骨板の色を変えることもできたとする研究もあります。

また、骨板のなかはスカスカで強度がないことなどから、異性を惹きつけるための飾りとしての役割があったのではという説もありました。

尾には2対のトゲもありました。大人のステゴサウルスでは、武器としても使えるほどの強度をもっていたようです。前脚は短く、速く走ることができませんでした。

恐竜特有の足腰

恐竜がほかの爬虫類と違う特徴のひとつは、直立する脚のつきかた。トカゲよりもすっと下に伸びた脚は、より速く走ることに適している。

恐竜映画に登場する人気者 ステゴザウルス

背中に交互2列に並んだ骨板の役割は、身を守るためのもの、草木などの背景とうまく溶け込み、敵から見つかりづらくするためなどさまざまに考えられていた。

ステゴザウルスのシダなどをはむクチバシ、骨板、2対のトゲ、ノド元にウロコの装甲

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話』代表監修:大橋 智之

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話』
代表監修:大橋 智之


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