アルゼンチノサウルス
地上生物としては史上最大とされる巨大恐竜
中生代ジュラ紀にローラシア大陸とゴンドワナ大陸とに大きく二分された大陸は、白亜紀にはさらに細かく分かれ、現在の形へと移動していきます。
陸上で暮らす爬虫類である恐竜は、それぞれ異なる地域の環境に適応することになり、さらに多様性を増していきます。
中生代を象徴する生物である恐竜の魅力といえば、やはりその大きさでしょう。
白亜紀前期に現在の南米アルゼンチンあたりに登場したアルゼンチノサウルスはまさにその代表的な存在です。
全身骨格はまだ発見されていませんが、脊椎の骨の長さがなんと150センチ、大腿骨は200センチ程度と指定されており、全長35メートルから45メートル、体重は数十トン以上あったと推測されています。
「史上最大の恐竜」の称号は新発見や研究によって変わることがありますが、現在のところは、このアルゼンチノサウルスが、その座にもっとも近いといってよいでしょう。それどころか、恐竜という枠組みのなかだけでなく、過去、地上に住んでいたすべての生物のなかでも史上最大だったともいわれています。
歩くたびに地響きが起こるほどの巨体をもつ草食恐竜アルゼンチノサウルスは、肉食恐竜に発見されやすかったことでしょう。もちろん、その並外れた大きさには多くの肉食恐竜も手が出せなかったはずです。
しかし、群れで狩りをしていたギガノトサウルスやマプサウルスといった巨大な肉食恐竜には、集団で襲われることもあったと考えられています。
史上最大の超巨大恐竜 アルゼンチノサウルス
竜脚類の大きさ
捕食者から見ると、体を大きくすること自体が敵から身を守ることになる。竜脚類は、ほかの肉食恐竜から身を守るために、ひときわ体が大きかったのではないかと考えられている。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話』代表監修:大橋 智之
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 古生物の話』
代表監修:大橋 智之
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公開日:2025.03.06
