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誰にでも話が簡潔に伝わる15分の魔法【白魔法の心理学】

Text:渋谷 昌三

誰にでも話が簡潔に伝わる15分の魔法

人間の脳は長時間の会議には向いていない⁉

話し合いなどの際は、ある程度の時間を設定している人が多いと思います。実際には30分とか1時間、場合によっては2時間などケースによりけりでしょう。

ただ人の脳の特性から見ると15分程度に抑えるのがベストといわれています。人が一つのことに対して集中して考えられる時間がその程度だからです。世界の著名人の優れたスピーチで有名な「TED」が、プレゼン時間を最長18分までと設定しているのもこうした理由に基づいています。話す内容についても、情報が多すぎると人の脳の受け取り処理が間に合わず、話の核心や重要なアイデアが伝わりにくくなると考えられています。

限られた時間内で実施するためには、商談では相手の情報をきちんと下調べしておく、打ち合わせでは資料をシンプルにまとめておくなど、事前準備が大切です。話す内容をシミュレーションしておくのもいいでしょう。会話の進行としては、最初は軽い雑談から入り、相手が興味を持ちそうな話題やニュースをさりげなく取り上げ、リラックスした雰囲気のなかで本題へと移行していきます。

短時間で集中して、話を簡潔に伝えるためにはアンチクライマックス法が効果的です。「この製品はこんな問題を解決します」と最初に結論から入って、その後に理由づけしていく方法で、要点がブレにくく参加者の理解が得られやすいのです。

人が集中して考えられるのは15分程度

「こちらの22年のデータを先ほどの18年のデータとくらべてみたところ…さらにさかのぼり15年のデータでは…」

「もう40分も同じような内容を話しているな…さすがに集中できなくなってきた…」

先日、ウワサの名店にトンカツを食べに行ったときにこんなことがありまして…
まずは雑談でリラックスムードに。

まず最初にお伝えしたいのは…その理由としてこちらのデータを比較してみたところ…
結論から伝える「アンチクライマックス法」も効果的。

それでは本題に入ります。まずはこちらのデータをご覧ください
その後本題に入り簡潔スムーズに進めれば参加メンバーは集中!

【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三

【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三


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