ハンドルのない電車がカーブできる秘密は車輪の形にあり?【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】


電車にはハンドルがないのになぜカーブできる?
曲がれる秘訣は車輪の構造にあった
電車は常に真っすぐなレールの上を走るのではなく、右や左にカーブをしながら進んでいきます。しかし電車には自動車のようなハンドルはありません。では、どうしてカーブを曲がれるのでしょうか。
電車がカーブできる理由は、車輪の形がポイントとなっています。車輪というと自動車のタイヤと同じ円筒形をイメージしてしまいがちですが、電車の場合は帽子を横向きにしたような形をしています。
線路上のカーブに敷かれたレールは、内側のほうが短く、外側のほうが長くなっています。スムーズにカーブするためには、本来であれば内側と外側で車輪の回転数を変える必要がありますが、左右の車輪は1本の車軸でつながっているため、それはできません。そこで、車輪帽子のような形にして、内側を通る車輪は直径が短い部分を、外側を通る車輪は直径が長い部分を使う構造にしています。こうすることで、車輪1回転あたりの進む距離を左右で変えて、スムーズにカーブすることが可能なのです。
しかし、それだけでは脱線の危険性があります。それを防ぐのがフランジ。出っ張った形(帽子のつばのような形をしており、車輪の内側についています。これがストッパーの役割を果たし、曲がるときの脱線を防いでいるのです。
電車には自動車のようなハンドルはない
電車の運転席にあるのは基本的には自動車でいうアクセルとブレーキ。自動車のようなハンドル(操舵装置)はありません。
カーブを曲がるポイントは車輪の形
またカーブ部分のレールは、内側よりも外側を高めに設定している所もあります。この高さをカントといい、こうすることで遠心力の影響を抑え、安定したカーブ走行が可能に。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』著:綿貫 渉
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』
著:綿貫 渉
交通系YouTuber綿貫渉×『眠れなくなるほど面白い』シリーズ
累計300万部突破の大人気シリーズ最新作に「鉄道の話」が誕生!
通勤・通学、旅行・おでかけ…私たちは普段何気なく電車や駅を利用していますが、なぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多い鉄道の話。
本書では、今さら聞けない基本的なしくみから、知るほど面白い鉄道の歴史まで、図解やイラスト付きでわかりやすく解説します。
さらに「電車が止まってしまったけど運転再開までどのくらいかかるのか……」「SNS動画で駅構内や車内のトラブルを見るけど、もし自分が居合わせたら…」このような日常で起こるかもしれないちょっとしたギモンや不安に関連した役立つ知識も紹介し、読んで面白いだけではない、日常に関わる内容となっています。
今まで知らなかった鉄道の世界を覗くことで、元々鉄道が好きな方はもちろん、そうでなかった方も、鉄道や交通に興味を持つきっかけとなる一冊です!
この記事のCategory
オススメ記事

電車のドアの大きさと数が輸送力に与える影響とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

【電車の空調設備の進化】冷房・暖房・弱冷房車の仕組みとは?【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

【進化する電車のつり革と荷物棚】快適な乗車のための工夫とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

電車の座席はなぜ違う?ロングシートとクロスシートのメリット・デメリットを解説【眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話】

筋肉がつくと血行がよくなり健康的な肌ツヤに【眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話】

筋肉痛がないとトレーニング効果もなし?【眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話】

「筋トレしちゃうと太くなる」という心配はしなくていい【眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話】
