意外!? 8年連続で二桁馬番の馬が勝利している外枠歓迎GⅠ【NHKマイルC】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

NHKマイルC(日曜・東京)

3歳マイル王決定戦。芝1600m戦、GⅠ。
過去10年、1番人気は〔121〕、2番人気は〔421〕、3番人気は〔111〕。
6番人気以下〔347〕、2ケタ人気馬〔023〕。
馬連3ケタ2回に、万馬券3本。
10回中、9回で1~3番人気が連絡み。例外の1回も3番人気が3着に。
一方で、16年以降は毎年7番人気以下の伏兵が馬券圏内に。22年は4、3、18番人気の1~3着で、3連単が153万馬券に。波乱のGⅠです。

ステップレースを見ていきましょう。
まずは、2つのTRから。
GⅡのニュージーランドTから〔222〕。3着以内5頭に、15着馬。
GⅢのチャーチルダウンズC(旧アーリントンC)から〔105〕。3着以内5頭に、11着馬。
その他、GⅠの皐月賞から〔310〕。人気、着順は不問。
桜花賞から〔230〕。掲示板4頭に、15着馬。
GⅡの弥生賞ディープインパクト記念から〔100〕。2着馬。
スプリングSから〔001〕。7着馬。
GⅢのファルコンSから〔102〕。掲示板確保の馬。
毎日杯から〔020〕。2着と4着の馬。
フラワーCから〔010〕。勝ち馬。
OPのアネモネSから〔010〕。4着馬。

馬券圏内30頭、すべて前走はOPクラスから。勝ち馬10頭は、すべて重賞から。
また、27頭が芝1600m以上から。3頭が芝1400mから。
さらに、馬券圏内30頭すべて、3月以降に少なくとも1走はしていました。

連対20頭中、14頭に芝1600mの重賞3着以内、または芝1600mのOPクラス勝ちがあり、残る6頭は芝1800m以上の重賞連対馬か、芝1400m以下のOPクラス勝ち馬。
また、連対20頭中、19頭がここまで連対率50%以上の馬。
さらに、連対20頭中、16頭が新馬戦で勝ち上がっており、年明けデビューなら、ここまで全勝、かつ重賞勝ちが必須です。

枠順で見ると、勝ち馬10頭中、8頭が2ケタ馬番の馬。残る2頭は4番枠と7番枠の馬。17年以降、8年連続で2ケタ馬番の馬が勝っています。覚えておくといいかもしれません。
牝馬は〔261〕。連対率では牡馬を上回ります。

最後に、主要な前走からのポイントを挙げておきましょう。
GⅠで掲示板を外していた馬→2着に2頭のみ。
TRで4着以下の馬→3着に2頭のみ。
ニュージーランドT勝ち馬→馬券圏内なし。
ファルコンS勝ち馬→馬券圏内なし。
参考にして下さい。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 改訂新版が発売!

『改訂新版 自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

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