将来は100個以上に?増え続ける木星の衛星【眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話】


個性豊かな衛星が存在している
惑星のまわりを回っている天体を衛星と呼びます。太陽系の惑星のうち、水星と金星には衛星がありませんが、それ以外の惑星には衛星があります。地球の衛星は月1つだけですが、複数の衛星を持つ惑星もあります。特に木星は衛星が多いことで有名です。
木星の衛星の数は95個。その衛星の中には、太陽系で最大の衛星である「ガニメデ」、表面を氷で覆われた「エウロパ」、火山活動が活発な「イオ」などがあります。
エウロパには塩分を含む水が存在しており、生命にとっていい環境なので、「氷の下に何らかの生命体が存在すると推測できる」と考えている研究者もいます。
ちなみに、ガニメデ、エウロパ、イオ、そしてカリストは、1610年にガリレオ・ガリレイが発見したもので、4つまとめて「ガリレオ衛星」とも呼ばれています。
先ほど木星の衛星の数は95と述べましたが、これは2025年時点で報告された木星の衛星の総数。ですから、今後さらに新たな衛星が発見されると、この数は増えていきます。宇宙を観測している研究者は世界中にいて、彼らは日々熱心に天体を望遠鏡で見ています。彼らの活躍で、木星の衛星の数は今後も増えていくかもしれません。
木星の衛星は増え続けている

世界中の研究者が観測することで、木星の新しい衛星が発見されている。研究者の努力で木星の衛星の数は増え続けているのだ。
「エウロパ」には生命体が存在する!?

氷に覆われたエウロパの地下には、適度に加熱された塩分を含む水があり、生命体の存在が可能と考えられている。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話』監修:渡部 潤一
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 天文学の話』
監修:渡部 潤一
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