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埼玉西武ライオンズ・レディース山崎まりが積んだ男子選手との合同自主トレ

Text:花田雪

多くの学びを得ることができた
秋山、杉谷との合同自主トレ

近年、野球界では男子選手と女子選手がオフに合同自主トレを行うことが珍しくなくなってきた。
埼玉西武ライオンズ・レディースの山崎まりもここ数年、オフに杉谷拳士(北海道日本ハムファイターズ)、秋山翔吾(シンシナティ・レッズ)といったトップ選手たちとともにトレーニングを行い、多くの刺激や学びを得ている。

「2018年のオフには杉谷選手とオーストラリアで長期にわたって一緒に練習させてもらいました。2014年に中島卓也選手(北海道日本ハムファイターズ)と2日間、一緒に練習させて頂いたこともあったんですけど、やはり長い時間、一緒にトレーニングさせてもらうと色々な発見があります。まず、単純に練習量の多さに驚きました。トレーニングの強度や質もそうですが、シンプルに『こんなに練習するのか……』と。男子選手があれだけやるんだから、本来ならフィジカルで劣る女子はもっとやらなければいけないはず。野球に対する意識が大きく変わりましたね」

この合同自主トレ以降も、ふたりの交流は続いており、今でもオフには時間を見て一緒に練習しているという。ちなみに、年齢は杉谷選手のほうが1学年下だが、お互いを名前で呼び合っているという。

「たぶん、その辺は適当なんだと思います(笑)。変に気をつかわれるよりも楽だし、教えてもらっている立場なので。でも、私の筑波大学時代のチームメイトに彼の高校時代の先輩がいて『まりのこと、ちゃんと見てやれよ』と連絡がいったみたいなんです。その時は、『先輩から連絡があったんだけど……』と、少し動揺していましたね(笑)」

「ホームラン打ったね」の連絡

杉谷だけではなく、今季からメジャーリーグのシンシナティ・レッズへと移籍した秋山翔吾らとも合同自主トレ経験がある山崎だが、秋山からは自身のプレーについて連絡をもらったこともあるそうだ。

「どこで見たのかは分からないんですけど、私が試合でホームランを打った後に『ホームラン打ったね』と連絡を下さって。秋山選手もそうですが、男子選手もみんな、女子野球の普及を気にしてくれているので、すごくありがたいですね。その思いにもこたえたいし、これからも機会があれば色々な選手から、多くのことを学ばせてほしいです」

男女の差こそあるが、そこは「同じ野球選手」。男子トッププロという大きな後ろ盾を得ながら、山崎まりはこれからも「自身のレベルアップ」と「女子野球の普及」に力を注いでいく。

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