阪神タイガース参戦で変わりゆく女子野球の未来【山崎まり&加藤優:対談第2回】

阪神タイガースも女子野球に参入!
女子野球界は今後どうなる!?
女子野球のトップ選手ながら、2020年は新たな場でプレーした山崎まりと加藤優。女子野球の未来について、プロを離れたからこそ感じることを、ふたりに語ってもらった。
――昨シーズンは埼玉西武ライオンズが、そして来シーズンは阪神タイガースが女子野球チームを発足。いよいよ、NPBが本格的に女子野球に参入してきています。
加藤 すごく良い流れが女子野球に来ているなと思います。理想を言うとNPB12球団がそれぞれ女子野球チームを持ってくれるといいな、という思いもあるんですけど、この1年を見てそれがそんなに簡単ではないことも感じました。でも、そんな中でライオンズさんが先陣を切ってくれて、タイガースさんがそれに続いてくれた。女子野球選手として、すごく感謝しています。
山崎 優が言うように、まちがいなく良い流れが来ているので、この雰囲気でまずは3~4球団くらいまで増えてくれないかな……とは思っています(笑)。ただ、公表されている情報を見た限りですけど、タイガースさんも私が所属するライオンズ・レディースと同じようにクラブチームという形態をとるようなので、活動は土日に限定されるのかなと。そういう意味では「女子野球の普及」はまだまだ難しい状況にある。私も含め他女子選手は、別に野球で大金を稼ぎたいとか、有名になりたいとか、そういう気持ちを持っているわけではなくて、純粋に野球がやりたい、もっと上手くなりたいと思ってプレーしています。高校、大学とプレーを続けた女子選手が卒業したら進路に迷うという現状はまだまだあるし、そこはもっと良くしていきたいですね。
加藤 女子プロ野球を退団して、改めてその貢献度の高さを感じました。その意味でも女子野球の「トップ」という場所は絶対になくしてはいけない。プレーを続けたい、もっと上手くなりたい、そういう思いを持つ女子選手を受け入れてくれる環境は絶対に必要だし、より良い環境を目指してほしいと思っています。
――今後、さらにNPBが女子野球に参戦してきた場合、加藤選手もそこを目指したいという気持ちはある?
加藤 そういう場所でプレーしたいという目標は常に持っています。ただ、トップレベルの選手がどこか特定のチームに集中しすぎてしまうのも、女子野球全体のことを考えるとよくないのかなとも思っていて……。たとえばクラブチームのエイジェックはプロ以上に環境が良いと言われていたり、そういうチームや、それこそライオンズ・レディースさんに入りたいという思いもあったんですけど、そうじゃない場所でプレーすることも大切なんじゃないかなと。私が今年、どのチームにも所属しないでやってみようと思った理由のひとつは、そういう部分も大きいんです。(次回:第3回へ続く)
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