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ロッテの日本Sベストゲームは史上最大の下克上達成の2010年!

Text:福嶌弘

プロ野球12球団日本シリーズベスト&ワーストバウト

昨シーズンで71回目となる日本シリーズ。短期決戦ならではの激闘の記憶を球団別にベスト&ワースト年を独断と偏見で選出してみた。

千葉ロッテマリーンズ

【ベストゲーム】
2010年 対中日

●勢いに乗ったら止まらない史上最大の下克上・完結!
勢いに乗ったら止まらないのがロッテ。3位でシーズンを終えたこの年はCSでもトントン拍子で勝ち上がってまさかのシリーズ進出。セ・リーグ王者の中日を相手に全7戦でシリーズ新記録となる76安打を放って5年ぶりの日本一を達成し、史上最大の下克上が完結した。MVPの今江敏晃をはじめスタメン6人が打率3割超え。清田育宏は新人最多タイの6打点をマークと、記録づくめのシリーズに。

【ワーストゲーム】
1960年 対大洋

●“最強”大毎打線が不発、名将・西本幸雄の苦い記憶
球団創設初優勝の大洋に対し、ミサイル打線を擁する大毎が圧倒的有利という下馬評だったが、第1戦から走塁ミスが重なり完封負けを喫すると、4戦でたった7点しか奪えず、すべて1点差で4連敗を喫して日本一を献上。第2戦の敗戦後にはオーナーと西本幸雄監督が口論になるなど、チームの士気も低下した。のちの名将・西本もこの年が監督1年目。魔術師と称された三原脩が相手では分が悪かったか。

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