唯一無二の馬券師・弥永明郎『伝授』第27回 期待している新種牡馬&この時季の未勝利戦の捉え方を伝授

 JRAは5/31の日本ダービーが終われば翌週から新馬戦が始まる。今回は俺がこのあいだ牧場で見てきたなかで、期待している新種牡馬について伝授したい。
 また、この時季に毎週行われている3歳未勝利戦の捉え方についても触れてみたいと思う。

今年デビューで期待している新種牡馬はエフフォーリア

 今年デビューを迎える新種牡馬で俺が最も期待しているのはエフフォーリア。牧場を見てきて、悪いと思う馬はいなかった。エピファネイア産駒が出た時に「大当たりだ!」と言ったけど、もしかしたらエフフォーリアの方が良いかもしれない。
 俺がかなり評価しているキズナ産駒と比べても、引けを取らないレベル。一点気になるところがあるとすれば、キズナ産駒は性格が良い仔が多いのに対して、エフフォーリア産駒は性格がきつい仔が多いので、気性が邪魔をして空振り三振となる可能性はある。だけど、そこをクリアしたら特大ホームランが狙える種牡馬だと思うよ。

2021年の皐月賞・天皇賞(秋)・有馬記念を制したエフフォーリア

 逆に、もしこれを読んで心証を害してしまうようなら申し訳ないと前置きした上で、馬の見方や好みは人それぞれだから―ということで個人的な印象を書かせてもらうと、サリオス産駒は見てきて惹かれるものはなかった。父馬に似ている馬は多いけど、脚が短いところやサイズや形だけが似ていて、サリオスの良さが引き継がれていない気がした。まあ、「気がした」という感覚的なことだから俺の見立てがハズれる可能性はあるし、成長して変わってくることも当然あるかもしれない。ただ、各馬のことを何でもかんでも褒めていたら読者のみんなに有益な情報が届けられないからな。

 それと、まだデビューは1年先だけど、競馬ファンがデビューを心待ちにしているであろうイクイノックス産駒。これは顔だけ見て、イクイノックス産駒だなとわかる馬もいれば、特徴を継いでいなくて、言われなければイクイノックス産駒だとわからないという馬がいた。今後どう成長してくるのか楽しみにしたい。

馬主によっては4着でも十分だと思っているケースも多い

 この時季、毎週多くの未勝利戦の番組が組まれている。若い頃はソエなどに悩まされて力を出し切れなかったとしても、能力がある馬というのは後続に大きな差を付けて圧勝して未勝利を早々に脱出する。

 だけどその一方で、2,3着には来てもずっと勝ち切れない馬もいる。その馬たちは同じようなメンバーで毎回やっていればそのうち勝てる可能性は高いけど、限られたチャンスの未勝利戦で勝ち切るには運も必要。

 さらに言えば、未勝利戦で毎回下位を走っている馬は、メンバーに恵まれる&展開が向くなどの運がないと勝てない。ただし馬主によっては勝利だけがすべてでないケースもある。たとえ4~5着でも「走っているよね」という馬主もいる。中央で勝てなくても、地方に移籍すれば競走馬として走らせることができるし、安く購入した馬なら「高い馬じゃないし、元が取れたから十分だよ」という。馬主みんながみんなビッグレースで勝って、天下を取ろうと思っているわけではない。
 競走馬を所有することは趣味や事業の一環と考えているのかもしれないし、減価償却できるから良いと思っているのかもしれない。
 競馬ファンは狙った馬が馬券圏内に来てもらって当てることが大事だけど、馬主はその限りではない。

少しだけ春を振り返る/サンダーストラックは道悪で狙ってみたい

 これは何度も言っていることだけど、俺は天皇賞だ宝塚記念だとGⅠだからといって浮かれるようなことはないし、2,3歳戦の方が馬券の妙味があって楽しいと感じている。だって、例えば「クロワデュノールが強い」って予想を俺が新聞に出したとして、そこに価値があるか? 競馬を見ていれば誰だって分かることじゃないか。

 ここ最近の重賞で印象に残っている馬券を買えたのは、3歳戦のチャーチルダウンズC。坂井瑠星騎手が騎乗したアスクイキゴミの単勝と、3着になったバルセシートとのワイドだけを買った。単勝は1,380円付いたけど、あの馬はあそこでは明らかに能力が抜けていたしな。シンガリ人気で2着になったユウファラオは、能力がないことはないけど性格に一難あるから俺は買わなかった。だけど、単勝とワイドを1点で当てられたから充分。こんな感じだよ。
 1番人気だったサンダーストラックは12着に敗れて、先日のNHKマイルCでも7着だったけど、ひょっとしたら道悪が得意なんじゃないかと感じた。馬場が悪くなったら狙ってみたいね。

道悪で狙ってみたいサンダーストラック

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