「子ども向けではないのに…」映画『ボーダーランズ』イーライ・ロス監督が告白したスタジオ制作の葛藤

イーライ・ロス監督、『ボーダーランズ』はスタジオの介入で「誰のものでもない映画」に

イーライ・ロス監督は、製作費1億2000万ドル(約189億円)を投じたゲーム原作映画『ボーダーランズ』が、スタジオ側の介入によって誰のものでもない映画になってしまったと明かした。

イーライ・ロス監督 © BANG Showbiz
イーライ・ロス監督 © BANG Showbiz

 イーライ・ロス監督は、製作費1億2000万ドル(約189億円)を投じたゲーム原作映画『ボーダーランズ』が、スタジオ側の介入によって誰のものでもない映画になってしまったと明かした。『ホステル』『キャビン・フィーバー』『グリーン・インフェルノ』などのカルト的ホラー映画で知られる同監督は、2024年の『ボーダーランズ』の興行的失敗をきっかけに、スタジオシステムから距離を置き、最新作『Ice Cream Man』をインディペンデント系として自主製作・配給する道を選んだと、バラエティに明かした。

 今後の作品では全面的な創作コントロールを握る決意をしたという。人気ビデオゲームシリーズを実写化した同作には、ケイト・ブランシェット、ケヴィン・ハート、ジャック・ブラックらが出演したが、観客・批評家の双方から苦戦を強いられた。ロスはまた、PG-13指定を取得するための圧力によって、完成した映画が根本的に変わってしまったと明かした。「子ども向け映画ではないのに、みんなに受けようとしているんです。ゲーマー向けではあるのに、ゲーマーが求めるような暴力描写はありません。コストがかかりすぎて、そこまで過激にはできないからです。結局、魚でも鳥でもない、どっちつかずの映画になってしまうんです」

 ロスによると、最新作はまったく逆のアプローチだという。『Ice Cream Man』は、アイスクリームを食べた子どもたちが殺人衝動に駆られていく物語で、『ボーダーランズ』とは異なりスタジオシステムの外で製作された。ロスは、カナダでの撮影を経て、550万ドル(約8億7000万円)とされる製作費の大半を、海外への事前販売権とタックスクレジットでまかなった。同作はレイティングなしで公開される予定で、暴力描写をめぐる交渉を避けることができたという。


brands : ボーダーランズ、Ice Cream Man、バラエティ
people : イーライ・ロス、ケイト・ブランシェット、ケヴィン・ハート、ジャック・ブラック

<文/BANG SHOWBIZ>

<ラブすぽ編集部コメント>
 巨大なスタジオシステムから離れ、新作『Ice Cream Man』ではインディペンデント体制での自主製作・配給という道を選んだイーライ・ロス監督。表現の制約をなくし、本来の尖ったスタイルを全開にした新作がどのような反響を呼ぶのか、彼の新たな挑戦に注目が集まります。

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