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さばのおすすめ保存方法/切り方&調理方法/食べ合わせ/メニューとは!?【カラダを温める食べ物】

Text:石原結實

体を温めるアイドル食材

身近な、いつも食べているものにも、体を温める食材はいっぱいあります。なにげなく口にしてはいたけど、もっと効果を感じたい、合理的に食べたい、と思いませんか? 切り方や調理方法で栄養価が変わるので、これを参考にしてぜひ、実践してみましょう。

【さば】脳の老化を防ぎ、認知症予防のDHA が豊富


●ビタミン豊富で美肌効果も期待
さばは脂の多い魚。その脂質は大変優秀で、不飽和脂肪酸と呼ばれるEPAとDHAを豊富に含みます。EPAは動脈硬化の予防、血管の拡張(血圧低下・血栓予防)、血小板の凝集を抑制(血栓予防)、血圧降下、血中の脂質低下など、たくさんの作用があります。高度不飽和脂肪酸のDHA には、認知症予防効果があり、脳梗塞や心筋梗塞などの予防にも効力を発揮します。

また、ビタミンや鉄分(特に血合い部分)も多いので、美肌効果があり、貧血の改善にも役立ちます。そのほかにもさばの栄養素には、疲労回復や細胞の再生に効果を発揮するビタミンB群、骨粗しょう症予防に役立つビタミンDなど、健康を保つビタミンが豊富なのが大きな特徴です。

【Point】受験生にもおすすめ!
さばに含まれる成分は、学習能力や記憶能力を高めることが期待できるので積極的に食べて!

保存方法

●水気をよくふき取ってから保存します
さばは傷みやすい魚なので、購入したらすぐに冷蔵庫に入れ、早めに食べます。残ってしまった場合、水気をよく拭きとり、密封袋に入れて冷蔵庫で保存。生の場合は1 ~ 2日が限度。長期保存したい場合は、用途別に切り、軽く塩をふって10分ほど置きます。サッと水洗いして水気を拭きとり、ラップに包んで密封袋に入れて冷凍すれば1か月保存可能。

おすすめの切り方&調理方法

●煮物にするなら2等分、揚げるなら小さく
まるごと一匹購入した場合、内臓と頭を切り落とし、三枚おろしにするか、ぶつ切りにします。切り身の場合は2枚おろしになっている場合が多いので、骨が気になる場合は切り落してから調理しましょう。塩焼きなどはそのままでもよいですが、味噌煮などにする場合は、斜めに2等分にした方が、味をしみ込みやすくなります。

・斜め切り/味噌煮など

おすすめの食べ合わせ

●さば+ねぎ
冷えを改善。血栓を予防し、動脈硬化を防いでくれる。

●さば+オリーブオイル
老化防止効果でアンチエイジングに最適。

さばメニュー例

味噌煮、塩焼き、塩さばのチーズ焼き、ハーブグリル、さばカレー、照り焼き、から揚げ、フライ、竜田揚げ、甘酢あんかけ、サバ缶ディップ、サバ缶サラダなど。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。

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