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北北海道地区の2021年度甲子園での戦い&夏の展望とは!?【がっつり!甲子園2021】

Text:落合初春

全国49地区夏の甲子園DATABASE【北海道・東北編】

かつては初戦で当たれば儲けものと言われていた北海道・東北勢。しかし、駒大苫小牧の夏甲子園2連覇を皮切りに全国レベルのチームが次々と登場。東北勢もいよいよ「白河の関」越えのときは近い!︎

投球制限が追い風になる!好投手の産地への期待は大

田中将大(楽天)、ダルビッシュ有(パドレス)、菊池雄星(マリナーズ)、大谷翔平(エンゼルス)、佐々木朗希(ロッテ)。21世紀に入り、数々の怪物を生み出した北海道・東北勢。

北海道はすでに駒大苫小牧(南北海道)が2004年夏、2005年勝戦で度も涙を呑んできた東北勢の初Vが待ち望まれる。

戦績を見れば、2011年夏、2012年夏に連続準優勝の八戸学院光星(青森)、2015年夏に準Vの仙台育英(宮城)が全国優勝への切り札。

2018年夏にエース・吉田輝星(日本ハム)を擁し、決勝まで駆け上がった金足農(秋田)も鮮烈だったが、ここに来て投球制限のルールが制定され、エース一人の力だけでは勝ち上がれない情勢になったのも事実だ。

しかし、近年の北海道・東北勢は投手育成に定評があり、プロスカウトもまず目を向ける地域。仙台育英をはじめ、いち早く複数投手制に舵を切ったチームも多く、甲子園でも優位に立てる可能性は高い。

過去5年 北海道/東北地方大会結果

全国49地区 夏の大会データベース
【北北海道】

駒大岩見沢(2014年に閉校)の「ヒグマ打線」がメイントピックスだった北北海道勢。しかし、近年は好投手が次々と出現し、甲子園でも僅差接戦が増えてきた。甲子園での躍進も近い。


《2021年 センバツ結果》出場なし

●甲子園での戦い&夏の展望
2019年夏には旭川大高が星稜と好勝負。歴史が動く日は近いはず!

2011年に白樺学園が鳥取商(鳥取)から1勝を挙げたが、2012年以降、夏の甲子園の勝ち星はなく、苦戦が続いている北北海道勢。しかし、試合内容は悪くない。初戦敗退の8試合中、5試合が1点差、2試合が2点差。2019年は旭川大高が奥川恭伸(現ヤクルト)を擁する星稜(石川)に0対1と食らいついた。

また、2016年には古谷優人(江陵)がソフトバンクから2位指名を受けたほか、2018年に育成3位で巨人に入団した沼田翔平(旭川大高)も支配下登録され、昨年軍デビュー済み。毎年のように快速投手が出現しており、地区のポテンシャルは上がっている。

昨夏の甲子園交流試合では、21世紀枠選出の帯広農が健大高崎(群馬)に4対1で勝利し、大金星を持ち帰った。もし、通常通り春のセンバツが開催されていれば、「乳搾り打線」が全国区になっていたかもしれない。

全道大会では南北海道に押され気味ではあるが、昨秋は旭川実が準優勝、今春はクラーク国際が4強入りを果たしており、格差は狭まっている。今夏は旭川実、クラーク国際、旭川大高が軸。十勝地区の白樺学園、帯広農も肉薄しており、火花を散らす。

過去10年北北海道 夏の甲子園/地方大会決勝戦績

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