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プロ注目の北方慈也擁し36年ぶり2度目甲子園出場決めた小松大谷に注目!石川地区の甲子園での戦いとは!?【がっつり!甲子園2021】

Text:福嶌弘

全国49地区 夏の大会データベース
【石川】

北信越地区で断トツの実力を誇る石川。強力打線を擁する星稜が今年も優勝候補だが、強打が自慢の日本航空石川と小松大谷、投手陣の層が厚い金沢が追う。


《2021年 センバツ結果》出場なし

●甲子園での戦い&夏の展望
戦力充実の星稜がダントツも日本航空石川&小松大谷ら伏兵も多士済々!

2年前の甲子園では奥川恭伸(現ヤクルト)を擁した星稜が準優勝。北信越のレベルアップを晴れ舞台で見せる形となった。星稜からは2年連続でNPB入りする選手が現れ、今や全国注目の地区になったと言っても過言ではない。

その中でも大本命はやはり星稜。奥川や昨年の内山壮真(現ヤクルト)のような超大物は現時点で不在だが、異色の経歴を持つ中田達也を軸にした打線は例年以上に強力。先輩捕手たちのノウハウを吸収して成長した中谷大翔と大きなカーブが魅力の左腕投手・野口練とのコンビで相手打線を翻弄する。

星稜を破るとすれば、昨年の独自大会優勝校・日本航空石川か。出塁率が高い平子真弘&石井幸希を2年生の主砲、内藤鵬が返すという打線の破壊力は星稜にも引けを取らず。投手陣の奮起次第で逆転は大いにあり得るだろう。

春季大会決勝で日本航空石川をサヨナラで破り、北信越大会に出場した小松大谷も面白い。打たせて取る投球が持ち味のエースの北方慈也の粘りの投球を打線がバックアップ。北信越大会では不発に終わっただけに夏はリベンジに燃えていることだろう。他にも山崎群と白米康成のWエースを擁する金沢にも逆転の芽はある。

過去10年石川 夏の甲子園/地方大会決勝戦績

全国49地区夏の甲子園DATABASE【北信越編】

北信越が「最弱地区」とイジられたのは今や昔の話。近年は中学野球から独立リーグまで好選手が続出して高校野球のレベルアップも顕著に。今、日本で一番高校野球がアツいエリアに!

選手層が飛躍的に上昇!全国優勝も夢じゃない

近年、アマチュア球界で最もホットな地区となっているのが北信越。中学野球で将来有望な選手たちが好成績を残し、高校へ進学してまた活躍するという好循環で高校野球のレベルが飛躍的にアップ。2年前に星稜(石川)が甲子園で準優勝に輝くなど、その成果も現れている。

今年の北信越で最も注目したいのは敦賀気比(福井)。センバツでは1回戦負けだったものの、春季大会4戦36得点を挙げた強力打線と故障から復活した竹松明良が変幻自在の投球で三振を量産。控え投手のレベルも高く、県代表どころか甲子園の舞台でも爆発することだろう。

同じセンバツ出場校でも上田西(長野)は自慢の俊足を武器にした攻撃的野球でコンスタントに点を奪い、しなやかなフォームが魅力の左腕・山口謙作を軸とした投手陣も強力。他にも星稜(石川)や新潟明訓(新潟)、高岡第一(富山)など、各地区で本命候補となる強豪校は順調な仕上がりを見せている。

例年は私学勢が優勢だが、今年は県立校出身の好選手も各地区に続出。目が離せない試合が続きそうだ。

過去5年 北信越地方大会結果

『がっつり!甲子園2021』7月5日発売!

2年ぶりの夏が戻って来た!自粛ムードにつつまれた日本列島に清々しい活気の旋風を巻き起こす球児たち!この夏の主役候補たちに大接近!春夏連覇を目指す東海大相模の門馬監督と石田隼都投手!ドラ1候補、大注目の小園健太投手(市立和歌山)、達孝太投手(天理)の直前の意気込み!甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ!高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !

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