全国49地区 夏の大会データベース
【奈良】
21世紀に入ってから天理が9度、智辯学園が8度、夏の甲子園行き切符を掴み、激闘が続く奈良県。近年は奈良大附が力を伸ばし、2強に肉薄する展開。今年はセンバツで結果を残した両校が本命か。
《2021年 センバツ結果》天理 ベスト4 /智辯学園 ベスト8
●甲子園での戦い&夏の展望
神港学園、神戸弘陵の巻き返しで春は大波乱に。勢力図は白紙に戻る…!
2016年春に智辯学園が村上頌樹(現阪神)の全試合完投で日本一に輝けば、2017年夏に天理も4番・神野太樹を中心とした強力打線で4強入り。2校が激しく競り合う奈良県。昨秋の近畿大会でも智辯学園が優勝を飾り、センバツでも智辯学園がベスト8、天理がベスト4と奮い立った。
奈良大会決勝は秋春ともに天理対智辯学園のカードになっており、秋は天理が8対2で勝利、春は智辯学園が3対1で勝利。1勝1敗で最後の夏を迎える。天理の達孝太、仲川一平、智辯学園の小畠一心、西村王雅らの投げ合いが見られる可能性は高い。どちらが勝っても甲子園では優勝候補の一角になる出来栄えだ。
2強に迫るのは奈良大附。秋春ともに準決勝で智辯学園に敗れたが、昨夏の独自大会では準決勝で智辯学園を12対8で下し、決勝でも天理と4対6の接戦を演じるなど地力は十分。サイド右腕の二宮知也はなかなかのクセ者でハマれば、2強の強打線を抑えきるかもしれない。
その他では古豪・郡山が今春の準々決勝で天理を3対5と追い詰め、準決勝でも畝傍が天理と2対4の好ゲーム。御所実、関西中央なども浮上の目はある。
その他、武庫荘総合の右腕・斉藤汰直も評判がいい。
過去10年奈良 夏の甲子園/地方大会決勝戦績全国49地区夏の甲子園DATABASE【近畿編】
2018年夏は大阪桐蔭、2019年夏は履正社が甲子園を制し、「野球の本場」たる強さを発揮する大阪勢。近畿勢も天理、智辯学園、智辯和歌山、明石商などがコンスタントに上位に進出し、強固な布陣に。
全国級の名門を増やせるか大阪桐蔭、履正社に続け!
大阪桐蔭(大阪)の強さはもはや語るまでもないだろう。2010年以降だけでも春3度、夏3度の全国制覇。履正社(大阪)も春2度の準優勝の末、2019年夏には悲願の初優勝。大阪勢全体で見ても夏の選手権通算勝率.669と全国1位を誇っている。
しかし、近年の夏の甲子園は関東勢の活躍が目覚ましく、大阪勢以外の夏の優勝となると、2000年夏の智辯和歌山(和歌山)まで遡る。2014年春には龍谷大平安(京都)、2016年春には智辯学園(奈良)が紫紺の優勝旗を掴んでいるが、甲子園で強烈なインパクトを残した新興校といえば、明石商(兵庫)が挙げられる程度で、目新しさや新陳代謝に欠けるのも事実だ。
混戦の面白味もあるが、特に兵庫は戦力が分散。2015、2018年春はお膝元でありながら、甲子園に出場校を送り込めなかった。
大阪以外の近畿勢はドラ1級の大投手の出現が待たれていたが、今年は小園健太(市和歌山)が有力。京都、滋賀、奈良、兵庫からも「高卒ドラ1エース」が登場してほしい。
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2年ぶりの夏が戻って来た!自粛ムードにつつまれた日本列島に清々しい活気の旋風を巻き起こす球児たち!この夏の主役候補たちに大接近!春夏連覇を目指す東海大相模の門馬監督と石田隼都投手!ドラ1候補、大注目の小園健太投手(市立和歌山)、達孝太投手(天理)の直前の意気込み!甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ!高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !
公開日:2021.08.07