「三行」譚から覗く不穏な気配──大濱普美子『三行怪々』7月29日発売!

不気味でユーモラス、泉鏡花文学賞受賞作家による初のショートショート集

大濱普美子『三行怪々』 河出書房新社
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、大濱普美子さんによる初のショートショート集『三行怪々』を本日発売いたします。
本作では、「百文字病」にかかった作家が延々と書き連ねた、一篇が50~60文字程度のごく短いお話を200篇収録。奥行きある世界に誘います。
大濱普美子さんは、第三短篇集『陽だまりの果て』で、2022年第50回泉鏡花文学賞を受賞し一躍話題となりました。本作は著者初のショートショート集です。
昨年文庫化したデビュー作品集『猫の木のある庭』(河出文庫、『たけこのぞう』から改題)も、多くの読者の心を掴んで離しません。
本作『三行怪々』は開いただけでも「危険」な一冊。読者の皆さまも、三行の向こうから覗く不穏な予感の虜となることでしょう。
──人並みの用心は怠らなかったつもりだけれど、それでも私はかかってしまったのだ、「百文字病」なるものに(「あとがき」より)。
■作品より一部紹介
いい子だね。隣に丸くなったタマを撫ぜる。ミャアと言う声に顔を上げると、猫は棚の上にいる。今抱いている毛の塊は、一体何だろう。
建物の中で迷ってしまい、すれ違う人に出口を尋ねた。あの階段を上がって扉を開ければ、出られます。その通りにして、出たところは昨日だった。
消そうとしても消えない蠟燭でつけた線香は、いつまでたっても燃え尽きない。そういえば、今日は私の命日だった。
■著者紹介
大濱 普美子(おおはま・ふみこ)
1958年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部文学科フランス文学専攻卒。87年、パリ第七大学《外国語としてのフランス語》修士課程修了。95年よりドイツ在住。2009年、『三田文學』で「猫の木のある庭」を発表。著書に『たけこのぞう』(改題のうえ『猫の木のある庭』として文庫化)、『十四番線上のハレルヤ』がある。22年刊行の第三短篇集『陽だまりの果て』で第50 回泉鏡花文学賞を受賞。
河出文庫『猫の木のある庭』好評発売中!
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419756/
■新刊情報

大濱普美子『三行怪々』 河出書房新社
『三行怪々』著者:大濱普美子
仕様:B6変形判/上製/112頁
発売日:2024年7月29日
税込価格:1,980円(本体価格1,800円)
ISBN:978-4-309-03197-2
装丁: 鈴木千佳子
書誌URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031972/
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