5つのバウンダリーを自己診断! 気付かぬうちに起こっている「境界線の混乱」を認識すべき理由【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

あなたのバウンダリー、混乱していませんか?

人間関係にまつわる悩みや苦しみは、「境界の混乱」から生まれます。それなのに、多くの人はそれに気づくことなく、「自分が悪いんだ」「あの人のせいだ」と自分や相手を責め、終わりのない悩みにひとりでつらさを抱えこんでしまいます。

そんな状況から脱するためには、まず「境界の混乱」を招いている自分自身の「くせ」に気づくことが必要です。ここでは、その気づきの第一歩となるチェックシートを用意しました。自分に当てはまるものにチェックを入れてみてください。

【5つのバウンダリー】
・からだの境界
・感情・意思の境界
・責任の境界
・時間の境界
・お金の境界

からだの境界編 チェックシート

□ 健康に影響が出るほど、長時間の仕事やきつい作業をしている
□ 極端に食事を減らしている、あるいは食事をほとんどとらない
□ お酒を日常的にたくさん飲んでいる
□ 誰かに暴力や身体的・精神的な圧力を受けている
□ 子どもの部屋に無断で入る
□ 子どもの持ち物を断りなくチェックする
□ 子どもが問題を起こしたとき、解決するために自分が奔走する

感情・意志の境界編 チェックシート

□ 人から頼まれたり期待されたりすると、嫌でもノーといえない
□ 相手がどう反応するかが怖くて、自分の考えや気持ちを口に出せない
□ 相手の考えや気持ちに合わせてしまう
□ 年上の人や著名人などの考えや気持ちを正しいと思いこみがち
□ 人の考えや気持ちに振り回されて、自分の考えや気持ちがわからなくなる
□ 常識や多数派の価値観を信じ、価値観の違う相手を一方的に非難したり叱責したりする
□ 子どもに自分の気持ちや本音を伝えられない
□ 子どもの感じ方や考え方を頭ごなしに否定する

責任の境界編 チェックシート

□ 人に親切にすることがよいことだと思っていて、すぐに行動に移してしまう
□ 問題や課題はすぐに解決したほうがいいと思い、頼まれもしないのにすぐ行動してしまう
□ 苦しんでいる人に対して「ふびんだ」「かわいそう」という感情が先立ち、客観的に見られない
□ 誰かが自分を「幸せにしてくれる」ことをつい期待してしまう
□ 職場のシステムや人材不足などが解決すれば、自分の仕事の問題もすべて解決すると考えている
□ みんなが全力を出してがんばらなければ、組織が成り立たないと思っている
□ 子どもが問題を起こしたとき、自分が子ども以上に乗り出して必死になってしまう
□ 子どもの不始末や失敗は、すべてが親の責任だと思う

時間 /お金の境界編 チェックシート

□ スキマ時間や寝る前に、知らず知らずのうちにスマホを触ってしまう
□ 休日を有意義にすごそうと思うのに、ダラダラとすごしてしまいがち
□ 何かと時間を気にしてしまい、いつも気持ちが落ち着かない
□ 物事が予定どおりに進まないと焦ったりイライラしたりしてしまう
□ 気のおけない相手なら、すこし遅刻しても大丈夫だと思っている
□ 買い物に行くと、ついよけいなものまで買ってしまう
□ 財布に余裕がないのに、友人や恋人におごったりプレゼントをしたりしてしまう
□ 健康を維持するために過度なダイエットを続けている

チェックシートでわかること

それぞれのチェックシートに、あなたはいくつ当てはまる項目がありましたか?

たとえ当てはまる項目が1個だけでもしんどいと感じる人もいますし、3個、4個と当てはまっていてもそのしんどさに気がつかない人もいるでしょう。

チェックシートに挙げた項目は、いずれも「境界」が混乱しているときに起こりうる、好ましくない状態です。そして、これらの混乱にはあなたのバウンダリーの「くせ」が影響しているのです。

「わたしは知らないうちに境界が混乱していたんだ」とショックを受けた人もいるかもしれませんね。でも、落ちこむ必要はありません。ここでバウンダリーのくせに気づくことができれば、その瞬間から、くせを軌道修正することができるからです。

【出典】『しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー』著:長谷川俊雄/イラスト:高木ことみ

【著者紹介】
長谷川 俊雄
白梅学園大学名誉教授、社会福祉士、精神保健福祉士、NPO 法人つながる会代表理事、social work lab MIRAI 代表。
1981年から横浜市役所の社会福祉職として現場で活動したのち、精神科クリニックのソーシャルワーカーに転職。その後、愛知県立大学での教員経験を経て、2009年に「NPO 法人つながる会」を設立。2010年から白梅学園大学に移り、教育・実践・政策提言に携わる。2023年に「social work lab MIRAI」を開設し、援助職支援や家族支援にも取り組む。「バウンダリー」についてのワークショップを各地で行っている。

【イラストレーター紹介】
高木ことみ
ゆるくてかわいいイラストを制作するイラストレーター。とくに、難しい内容を図やイラストを用いてわかりやすく伝えることが得意。見ている人に親しみを感じてもらえるような表現を心がけている。おもな作品に『ゆるゆる稼げるWeb ライティングのお仕事はじめかたBOOK』(技術評論社/表紙・本文イラスト)、『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめるポリヴェーガル理論』(日本文芸社/表紙・本文イラスト)など。

【書誌情報】
『しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー』
著:長谷川俊雄/イラスト:高木ことみ


【Amazonで購入する】

「バウンダリー」とは、自分と相手の合意のもと「ここからは立ち入らないでね」という境界線を引くことで、「わたし」と「あなた」の安心・安全・尊厳を守る考え方です。

本書はこの境界線を引く考え方から、仕事・家庭・人づきあいの中のしんどい場面で実践できる具体的な対処法まで、あわせて紹介します。
・怒っている相手に委縮してしまう
→「hear」「listen」「ask」3つの「聞く」を使い分ける
・NOと言えない
→即答せず「持ち帰る」だけでもOK
・苦手な目上の人がいる
→相手への「評価」の置き方を変えてみる
・長い会議で人疲れする
→深呼吸や簡単な瞑想で境界線をリセット など

人間関係をもっとラクに、安心・安全にするために、「わたし」と「あなた」のあいだに心地いい境界線をつくるためのアイデアを紹介します。

「仕事や責任を押しつけられて、いつも自分ばかり損をしている」
「人の言動や気持ちに影響されて、振り回されてしまう」
「人を優先しすぎて、自分の時間や人生がすり減っていく」
「つい家族やパートナーに干渉しすぎてしまう」
「人間関係がしんどくなり、リセットを繰り返してしまう──」
こうした人間関係の悩みの根本には、バウンダリー(境界線)の混乱が隠れているかもしれません。

バウンダリーの考え方を取り入れることで、これまでとは違う視点から人間関係の問題を整理し、自分をすり減らさない選択ができるようになります。

■バウンダリーを5つのカテゴリで整理
バウンダリーを
「からだ」「感情・意志」「責任」「時間」「お金」
という5つの領域に分けて紹介。
人間関係の悩みがどの境界線の混乱から生まれているのかが見え、状況を冷静に捉えやすくなります。

■「ライン」と「ベルト」で境界線を使い分ける
境界線を細い「線(ライン)」だけでなく、状況に応じて幅をもたせた「ベルト」として捉える考え方も提案。
相手や場面によって無理なく距離を調整する方法がわかります。

境界線を引けるようになると、
・自分のからだと心を危険や消耗から守れる
・安心・安全で心地よく過ごせる
・誰にも支配されず、自分の感情や考えを大切にできる
・自分の行動や価値を、自分で決められる
ようになります。
しんどい人間関係に悩むあなたへ。
自分も相手も尊重しながら、人と関わるための一冊です。

この記事のCategory

オススメ記事

ハラスメントは「境界の混乱」で起きる? 職場の人間関係は「バウンダリー」の知識で変えられる【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

境界線の引き方を4ステップで学ぶ 箸の持ち方と同じように身についてしまった「心のくせ」を直す方法【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

人間関係の正解は「つなぐ」ではなく「引く」こと。 心のバウンダリーで自分を取り戻す方法【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

【心の独立と協調】お互いの納得で心に柔軟性を持たせる「バウンダリーベルト」という概念【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

【子は親の鏡】「社会的学習理論」から学ぶ、バウンダリーのクセとは?【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

自分を大切にする「バウンダリー」の考え方。近年日本でも注目の概念とは【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

家族で知っておきたい「バウンダリー」という概念 家の中で「よそ行きの顔」が必要なワケ【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

境界線は「拒絶」ではない? 自分も相手も大切にするためのコミュニケーションスキル3つを紹介【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

求人情報

インフォテキストが入ります