現代人は「手持ち無沙汰」に耐えられない? 常に情報を浴び続ける”スマホ疲れ”の問題とは【感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング】

心に余裕がないのは「入力( インプット)」が多すぎるから
ちょっとした時間にもスマホを取り出し、SNSをチェックするのが習慣になっていませんか。
「入力(インプット)」の多い生活が続くと、知らず知らずのうちに、心に闇や影を溜めていることも。
その存在に気づき、外に出すことが大切なあなたの心を守ります。
現代人は「入力」が多すぎる
多くの人が、朝、目覚めると枕元のスマホに手を伸ばし、SNS やニュース、メールのチェックを始めるのではないでしょうか。まだ布団の中にいるうちから、私たちの脳は膨大な情報の「入力(インプット)」を開始しています。
移動中も、食事中も、トイレ中でさえも、私たちの手にはスマホがあり、目は常に画面を追っています。現代人は、起きている時間のほとんどを、外部からの情報を浴び続けることに費やしていると言っても過言ではありません。この「常時接続」の状態は、世代を問わず深刻な「SNS疲れ」や「脳疲労」を引き起こしています。

なぜ、私たちはこれほどまでに「入力をやめられないのでしょうか。それは、自分の意識のアンテナが常に「外側」に向いているから。「世の中はどうなっているのか」「あの人はどうしているのか」「自分はどう見られているのか」……そんなふうに常に外側の世界を監視し、他人の動向や評価、社会の常識といった情報を収集し続けることで、安心を得ようとしているのです。
しかし、エネルギーの観点から見ると、これは「エネルギー漏れ」を起こしている状態に他なりません。コントロール不能な外の情報に意識を向け続けることは、自分の内側にあるエネルギーを浪費しているのと同じです。その結果、日常生活を動かすための心と体のエネルギーが枯渇してしまうのです。
スマホを置いて、自分の内側を見てみよう
現代人は、ふと訪れる静寂や、手持ち無沙汰な時間に耐えられず、すぐにスマホでその隙間を埋めようとします。しかし、その隙間を他人の情報で埋め尽くしてしまうことによって、私たちは最も大切な「自分自身との対話」の時間を失っています。外側に意識のアンテナを張り、相手に合わせてばかりいると「自分軸」を失ってしまうのです。
1日の中のたった数分でも構いません。スマホを置き、テレビを消し、外部からの情報をシャットアウトしてみてください。そして、意識を「外」から「内」へと向け直すのです。「今、私は何を感じているのか」「本当はどうしたいのか」「体のどこが疲れているのか」を感じてみてください。
外からの情報を止めると、最初は頭の中が騒がしくなったりするかもしれません。しかし、それは長年無視され続けてきたあなたの心の声です。心の声は、あなたが意識を向けないと聞き取ることができないのです。
POINT
外側の情報ばかり追いかけると、心と体のエネルギーが消耗してしまう。
スマホを置き、意識を「外」から「内」へ向け直す時間をつくって。
【出典】『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』著:長沼睦雄
【著者紹介】
長沼睦雄(ながぬま・むつお)
十勝むつみのクリニック院長・精神科医。昭和31年生まれ。北海道大学医学部卒業後、脳外科研修を経て神経内科を専攻し、北海道大学大学院にて神経生化学の基礎研究を修了。その後、障害児医療分野に転向し、道立札幌療育センターにて14 年間児童精神科医として勤務。平成20 年より道立緑ヶ丘病院精神科に転勤し児童と成人の診療を行う。平成28 年に帯広にて十勝むつみのクリニックを開院。急性期の症状を対症療法的に治療する西洋医学に疑問を感じ、HSP・アダルトチルドレン・神経発達症・発達性トラウマ障害・慢性疲労症候群などの慢性機能性疾患に対し、「脳と心と体と食と魂」をつなぐ根本治療を目指す統合医療に取り組んでいる。
『敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本』『繊細で敏感でも、自分らしくラクに生きていける本』(共に永岡書店)、『子どもの敏感さに困ったら読む本』『10 代のための疲れた心がラクになる本』(共に誠文堂新光社)、『その、しんどさは「季節ブルー」』(日本文芸社)など著書多数。
【書誌情報】
『感情を手放してラクになる デトックス・ジャーナリング』
著:長沼睦雄
「しっかり休んでいるつもりなのに、疲れがとれない。」
「小さなことですぐに落ちこんでしまう。」
「頑張っているのに、空回りして上手くいかない」
そんな状態が続くとき、私たちはつい「もっと休まなきゃ」「前向きにならなきゃ」と自分を励まそうとします。
けれど、それでもラクにならないのはなぜでしょうか。
もしかしたら、その原因は、心の奥にしまい込んできた〈闇〉や〈影〉――
つまり、ふたをしてきた本音や感情にあるかもしれません。
怒り、悲しみ、不安、嫉妬、あきらめ。
感じてはいけないと思ってきた感情ほど、気づかないうちに心のエネルギーを消耗させていくのです。
そんなときに役立つのが、感情を紙に書き出す「ジャーナリング」。
誰にも見せないノートに、評価も正解も求めず、ただ今の気持ちを書いていくことで、心の奥に溜まったものが少しずつ流れ出し、不思議なほど心と体が軽くなっていきます。
本音を出すだけで、心は回復する。
ジャーナリングは、つい頑張りすぎてしまう人のための、
「書いて、出して、軽くなる」
感情デトックスというセルフケアです。
初めての方でも大丈夫。
この本は、「整えようとしない」「頑張らなくてもいい」、やさしいスモールステップで構成されています。
常時接続の現代だからこそ、自分とだけつながる時間を大切にすることで理由のわからないつらさが消え、他人の声に振り回されなくなります。
疲れきった毎日から抜け出し、本来の自分に戻るための1冊です。
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